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語学学習はオタクの1人勝ちという話

 日本を出て二年。毎日立ちはだかる言葉の壁!そんな中で私が見つけた語学学習で一番の近道についてお話しします。

 私はマレーシアに住んでいる。普段使う母語の日本語を除いた優先言語は①英語②中国語③マレー語。その中でも英語はやはり格段に必要。なんせ、中国語とマレー語ができなくても英語さえなんとかなればマレーシアでは意思の疎通や、仕事は成り立つからだ。

けれど!!私は英語ができないのである!そりゃあ、日常会話なら死なない程度にはなんとかなってる。「お腹空いた」とか「あれ安い」とかその程度ならね。

 でもそれじゃあ、全然足りない!毎日「どうにかしてよ~ドラエもーん」状態である。願わくば翻訳こんにゃくの完成を待ちたい所だが、そうも言っていられないのが現実。子供三人は現地校に行ってるし、日本語教師の仕事もしてる。本来、通訳を担ってくれる夫は東京勤務だし頼れない。

 だから!英語力を上げよう!と毎日、何百回も思う。けどね、やらなきゃいけない!って思ってても人間なかなかできないのよ~、だって私毎日忙しいもん!というのが以前まで。

 しかし、そこでRonny Chiengの登場である!


 もう、大好き~。彼の皮肉っぽいさや、たまに見せるシャイな表情、確実に頭良いジョーク、毒舌だけどいつも根底には人間愛があるところ、そして筋肉質な身体(笑)。

 私は彼に出会う前に「英語のコンテンツ」に驚くほど興味がなかった。「へー外国の人がなんか言ってるわ~」ぐらいの感じで、全く自分向けのコンテンツとは思えなかったのである。もし、たまたま面白そうな内容を見ても、誰かが付けてくれた日本語の字幕で十分満足していた。

 けど、彼に出会ってからそれでは満足できなくなってしまったのだ。彼の言っていることを自分で理解したい!もっと彼の話を聞きたい!それに、幸か不幸かRonny Chiengについての日本語字幕付のコンテンツはNetfrixに一本しかない。しかしYouTubeには彼の動画が大量に日本語字幕なしであり、私はそれを喉から手が出るほど見たいし聞きたい!そうなれば、私が自力で英語を聞き取るしかないのである。

 私は日本語教師を生業にしているが、学習者が日本文化に恋する熱量と日本語習得率は確実に比例する。ある13歳の女の子は「仮面ライダーエグゼイド」が大好きで、週に何回も仮面ライダーのドラマを見ている。彼女のレベルでは読めないのに、日本から仮面ライダーの同人誌を取り寄せるほどのハマリよう。去年は家族で日本を訪れ、 宮城県にある石ノ森章太郎ふるさと記念館にまで行った。そんな彼女のヒヤリングは初級レベルにはありえないほど高く、スピーキングも恐ろしいほど綺麗な発音をする。

 そう、ハッキリ言って彼女はオタクだ。

 オタクのすごい所は教師が何も言わなくても大量の動画コンテンツをガンガン見まくること。ちなみに、非オタ学習者は教師がどんなに面白い「日本動画」を勧めても見ない。見たとしても続かない。実はこの差はめちゃくちゃデカイ。

 そこで私は気がついた!語学学習はぶっちゃけ「オタクになったもん勝ち」「なんでも良いからその文化に恋をする」というのが最短の道。

 ということで現在の私にとってはRonny Chiengが恋する相手。目標はコロナが落ち着いたらNYで彼のスタンダアップコメディーのショーに行くこと。

 彼に会った時に、筋肉質な彼に見合うような自分でいなければ!と筋トレも始めた。全く私は何を狙っているんだろう(笑)。

また、Ronny Chiengへの恋の実況中継させていただきます!読んでくださってありがとうございました。


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