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今月レコメンド 【TITANE】でぶっ飛べ

こんにちは。

現在上映中の中から特に良かった作品、またはタイムリーな作品を紹介する、

〈今月レコメンド〉のコーナーです。

今回は4/1 日本で公開された「TITANE」をご紹介。

「TITANE」

フランスの女性監督ジュリア・デュクルノーによるサスペンススリラー?ホラー?みたいな作品。

カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞して話題になりました。

ちなみにデュルクノーは未だ38歳。長編映画2は本作で2作目になります。


Check1.ぶっ飛んだストーリー

物語は幼少期の主人公アレクシアが父が運転する車で交通事故に合い、

怪我の治療で頭蓋骨にチタンのプレートが埋め込まれるシーンからスタート。

大人になったはアレクシア車の展示会?みたいなところでダンサーとして働いています。ある日の仕事帰り、彼女はしつこくつきまとうファンをなんと殺害。
シャワーで血を洗い流していると車庫から物音が。そこには展示会にあった一台の車。

そこで彼女は車とセックスをします。


、、、、???

となると思います。僕もなりました。みんななります。

車でセックス、ではなく車とセックスなのですから。

そして彼女は車との子供を妊娠する、ここまでが物語の導入です。


ここまででもだいぶぶっ飛んでると思いますが、その後も

また人を殺しまくって、実家を燃やして、男になって、おっさんと暮らし始めて、消防士になって、また踊って、、、

こんな話見たことない!!んです。

しかし、ぶっ飛んでるだけじゃないのがこの映画の良いところ。

親子愛や女性が抱える身体的苦悩、流動するジェンダーなど明確なメッセージはストレートに描かれていてわかりやすいし、

いわゆる「普通」からはみ出した人たちの存在を強く肯定するような作品になっていると思いました。


ただ奇抜なだけじゃない、物語は何重にも味わえると思います。


Check2.随所に出ている監督力

ストーリーを文字で書くと意味不明ですが、これを映像で見せるのが監督。


ジュリア・デュルクノー監督

■ストーリーを追いながら突っ走る映像と音楽。

この映画は予告編のようなテンションが基本的にずっと続きます。

緩急で言うととにかく緩が少ない。ずっとアドレナリン出っ放し。めっちゃ疲れる。けど、だからこそ時々覗かせる緩の部分がすごく沁みるんです。

ただずっと得体の知れない不安が付き纏うので、映画が終わるまでは心が休まりません。

■「女性」を描く。

この映画には女性の裸のシーンがたくさん出てきます。
監督が女性というのもあると思いますが、とにかく女性の裸がエロから切り離されて撮られているんです。

ただ人間の体がそこにあるだけ、身体として裸のシーンに必然性を持たせつつ意味なく撮る。(むしろグロテスクに撮る)

これって結構すごいことなのでは?と思いました。


とにかく、この映画は百聞は一見にしかず。

映像で見たとき全く新しい映画体験ができるはず、、、。

ジェットコースター感覚で見に行ってみてはどうでしょうか。


余談
入場者特典でかっこいステッカーが貰えました。
映画の入場特典は全部ステッカーがいいなーって思った。貼れるから。

カッケー!


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