見出し画像

初万年筆

 万年筆をついに買いました。初めての一本におすすめとのことで、パイロットのカスタム74を。
 私は長らく字が「下手」というよりも「汚い」、「汚い」というよりも「無頓着」という言葉が適当の状態で、ノートにも、おそらく私以外には解読のできない殴り書きの羅列を続けてきました。
 そんな私を変えてくれる出来事が、たしか半年くらい前に起こりました。親しい友人から「言おうかどうか迷ってたけど、もっと綺麗に字を書くことを意識したほうがいいよ」と指摘され、綺麗に書くことを意識して書くようにしてみたところ、「字を書くこと」の愉しみに気づき始めたのです。
 現在、日常的に使っている1000円の四色ボールペン+シャープペンシルの、同じくパイロット社のドクターグリップでも事足りるのですが、「字を読むこと」を通して「ことばを解釈すること」にあたる「読書」は人間にしかなし得ない、神から与えられ給うた「能動的な知的活動」であり、それを良い習慣として取り入れているので、同じく人間にしかなし得ない(たまにヒト科の動物で字を書いてしまう動物の話も聞きますが)「書記」という「能動的な知的活動」も良い習慣として、楽しい趣味として継続していきたく思います。ちょうど、万年筆は「毎日書くこと」が最大のメンテナンスになるようなので。
 
 とりあえずインクカートリッジ式にしましたが、気分が乗ってきたらコンバーターを用いて、インキ瓶に筆を落として書くという、ちょっと小生意気なこともやってみようと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?