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ChatGPTで簿記の勉強をしてみよう&翻訳精度の問題

社会人に実用的なところと言えば「簿記」かな、というところでちょっと試してみました。

ただ、前の記事のように何か1つのプロンプトで意図したとおりに綺麗に出たわけではなく、対話によるやりとりベースになってしまいました。
やはり実際そっちの方が精度があがりますね。

そして、結論から言えば英語にすると正確だが、日本語にすると知らない人なら確実に誤解する嘘を言ってきます。
その辺から記事にします。

「複式簿記」か「二重簿記」か

やりとりは一旦省略しますが、何故か「複式簿記」を「二重簿記」と言ってきました。
英語にしてみるとなんとなく理由が分かりまして、内部的にはおそらく区別なく翻訳されてしまうようです。

おそらく、先に「二重」や「複式」を翻訳するから、こうなるのでしょうかね。

普通は使わない、ということは理解しているようです。

「複式簿記」しか単語としては無いはずですが……

最終的には間違いと認めていますが、出力をそのまま信じることができないのは、GPT4も同じですね。怪しい所は自分で調べてツッコミを入れないと駄目です。
というのもそうですが、英語だと問題は無いのでしょう。
翻訳の精度ですね。更なる向上が求められます。
逆に正確性を求めたいなら、英語で聞いたり入力するのが一番良いのでしょう。

根拠を聞くと大体すぐに訂正してきます。

簿記の仮想講義

前回の記事に引き続いて、1つのプロンプトでなんとか良い感じに出せないかと思いましたが、どうしてもふわっとした感じになってしまいます。

導入のつかみとしては使えそうな……?

ビジュアルで説明を求める

途中生徒役として参加してみます。
架空の会社の会計情報をもとに、貸借の動きを見せてもらいます。
その際に表形式で出力するように言うと、ズレた表ですが出力してくれます。

負債が「貸方」と「借方」の真ん中にいて大変見辛い

ズレたときは、ズレてますよ、というと修正した表を出し直してくれます。

これが不思議ですよね。何もズレた表を最初に出したつもりはないと思うんですよね。でも、ズレてますというと、きちんと修正してくれます。実際ズレはなおる。
      借方                       |           貸方
---------------------------------+-----------------------------
  資産(借方)    |  金額          |  負債(貸方)    |  金額    |  資本(貸方)   |  金額
---------------------------------+-----------------------------
  現金          |  50,000        |  借入金       |  30,000  |  出資金       |  20,000
  商品          |  80,000        |  未払金       |  10,000  |
  建物          | 100,000        |              |          |
---------------------------------+-----------------------------
  合計          | 230,000        |  合計         |  40,000  |  合計         |  20,000

歴史を聞いてみる

簿記が誕生したきっかけ、歴史を聞いてみます。

ここで「二重簿記」という謎単語が登場しています。

書いてある内容が合っているかですが、見た感じ合っていそうです。
以下の本を購入して確認しました。

一部書籍と違っているのは、本のタイトルとかで、やはりそれも翻訳による揺れでしょう。
上記の本では、「算術、幾何、比及び比例全書(スンマ)」としています。

あと、上記の本にも書かれていますが、レオナルド・ダ・ヴィンチとルカ(先生)との出会いが、最後の晩餐等の作品に活かされているそうです。という感じに知識が脱線していくのはやっぱり良いですね。
(レオナルドの書いたtodoリストに「ルカ先生から平方根を習うこと」とあるそうです。人間味を感じます。)

その他ネコ語にしたり、子ども向けにしたり

子ども向けにした後に、語尾を猫っぽくしてみます。

お小遣いの例が出るのは良いですね。

語尾を猫っぽくして解説してもらいます。

語尾を猫っぽくするだけで印象変わりますね。

さらに無茶振りをしてみます。
もっと猫の生活に合った例を、というと更によい出力になります。

さらに分かりやすい!
良い感じにIQを下げながら遊べる

その他

最近知ったのですが、GPT-4だと3万2000トークンまで扱えるのですね。(GPT3はモデルにもよりますが、最大4096トークン)
GPT4の方は日本語にすると約1万字だそうです。
このトークンを超えてくると、正確な返答では無くなる(最初に入力されたものをあたかも忘れる)そうなので、その辺も意識すると精度が上がりそうです。
また、英語の方が扱えるトークン数が格段に多いので、可能ならそっちで入力した方が良さそうです。


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