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中国政府だってオミクロンにはここまでやらなくていいとよくわかっている内部資料 今、本当に怖いのはウイルスではなく”人”。


文書はコロナの国家専門家チームと北京の地坛医院(伝染病専門病院)との会議まとめ。

まあ本物かどうかはわかりませんが、どちらにしろこれが(意図的に流されたとしても)出回っているということは、中国の専門家各位も今のゼロコロナ目標が無意味だと十分知っているという意味で紹介しておきます。

この地坛医院の副院長さんは今年の3月18日にも、
「オミクロンはインフルエンザより症状が軽い。軽症の人は特に治療はいらない。皆さん、普通の生活に戻って医療資源の無駄遣いをしないで!」と発言しています。

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また早くも2020年1月26日,南方週末のインタビューで、「軽症者は家で寝かせておけばいい」と言っています。
https://news.southcn.com/node_64549305f1/fb9873c7f9.shtml

うーん……。


では、その会議の概略だけ訳しておきますね。言っていることはけっこう本当だと思うんですが。


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●オミクロンが引き起こす症状は、そんなに重いものではない。肺への感染は非常に少ない。
●発熱はたいてい1日。3日超える人は少ない。
●感染者数は重要ではない。重要なのは重症率。世界では香港が一番高くて、死ぬのは基本的に基礎疾患を持ち、かつワクチンを打っていない老人である……。

●どうやったら、国内都市の開放はできるか。
老人のワクチン接種率80%以上が必要だが、これは半年でできる。隔離病棟を作るのも難しくない。
大事なのは世論を変えること。今、庶民は非常にコロナを恐れていて、ちょっとでも熱が出たら病院に駆け込む。すぐにいっぱいになる……。

【谷崎注:初期、政府がさんざんおどかしましたからね。確かに武漢のときはこわかったー】

上海は政府が世論を誘導し体制を整えて軽症者は在宅治療、在宅隔離に切り替えるべきだ。重症者は病院に運べ。密接接触者(家族)は外出禁止にしてもいいし、PCR検査を頻繁に行う。そうすれば1,2ヶ月で収まる。


【前々回のnoteでも書きましたが私も同じ意見です。】



今の上海は人出も足りず医療関係での感染も多い。前に家での隔離の声が上がったのに消えた。政治の問題と思われる。

上海がどれぐらいで収まるかといえば、外国の例からするとだいたい3ヶ月弱。上海はもう2ヶ月だからあと10日から2週間。
ただし海外からの新ウイルスには注意しないといけない。

●北京のロックダウンは21日に始まり現在(4月25日)で感染者は40名あまり。幸いに大半が朝陽区にとどまっている。
北京はそんなに心配することはない。現在中国で一番強力にコントロールしているのは新疆、北京が2番目。北京は政治力も強いし、食品も上海みたいにはならない。
他の地方都市にもすでに広がっているがそんなに心配することはない。

●上海がこんなことになったのは歴史的原因(植民地だった)で自由化西洋化しているせいだが、3月以降の状況は上海が自分で望んだものではない。

無題2

●(今のオミクロンについて)後遺症は非常に少ない。
神経系統の訴えが多いがインフルエンザでもそれは出る。

●子供の感染についても心配することはない。香港で死亡に至った児童は、すべて持病のある子供だった。

●ワクチンは老人や持病のある人にはやはり有効。
●上海人がワクチンを打たないのは、品質について疑問を持っているからだ、しかし安全だ……。

無題3

●全国中、今みたいに厳しく管理すべきか、というテーマでは、

ゼロにはならない。全面封鎖は最善とは言えない。

マスクしてどこでもPCR検査をして……。

としごく常識的なことが述べられている。

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中国のコロナ対策はとっくに伝染病対策の意図を超え、別の力学によって行われている。
私が思うに、ウイルスよりも天災よりも、

一番怖いのは、人間。

そしてそれは日本も同じ。


中国各都市の早期解決を願ってます。


#オミクロン #コロナワクチン #上海ロックダウン #中国 #北京


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