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人間が人間であると定義できない時代が迫っている

“脳に小型機器を埋め込む臨床試験開始” マスク氏の企業 2024年1月30日

 昔からこの手の装置はいくつか作られてきましたが、イーロン・マスク氏が立ち上げたニューラリンク社で作られているICチップ名「テレパシー」は今までのものより品質や精度が高くなっているのに合わせて、障害に限らるこの先健常者にも埋め込むこまれる可能性があります。

 ここまでくると、ナチュラルボディをテレパシーの補助でコントロールするだけでなく、機械で作られたボディを操作することも可能になってくるため、「人間とは何か」という人間の定義を考え始める段階が目の前に迫っているのではないでしょうか。

 ロボットの制度が上がれば、デジタル空間のアバターではなく、現実世界のアバターとしてロボットを遠隔地から人間がテレパシーを使って操作できるようになるのは間違いないでしょう。

 私がLGBTなどの性的マイノリティーへの「理解」を促進する必要があると考えている理由は、そう遠くない未来にやってくる人間の定義そのものが変質した場合に性別などで分断が起きているようでは、完全自立型ロボットや、サイボーグ化した人間が人間なのかどうか定義が難しい問題が出てくることで、既存の価値観が追いつけなくなってしまうをことを危惧しているからです。

 ここまで時代が進むと、男性が妊娠することも可能になっていることもありえるため、性的な分野でも境界線があいまいになってきます。

 要旨に関しては機械の体をもった人々が当たり前のように街を歩いているSFの世界はもうそこまで迫ってきています。Apple Vision Proを付けたまま街を歩き回っている人々がSNSで話題になっていますが、これは始まりかもしれません。

 今はLGBT活動家が、自分たちに権利をよこせと叫びまわっていることに対して論争がおきている程度ですが、そんな世の中を横目に科学は進歩し、人の在り方は時間が経つにつれて大きく変わろうとしています。

 さらに踏み込めば、脳をコンピュータへコピー出来るようになった場合、そのコンピューターは人と定義することになるのでしょうか。そもそも、人とは他人から観測されていることで存在を確立しているのか、自我によって単独で存在を確立しているのかで在り方が全く変わってきます。前者であれば、脳をコンピューターへコピー出来れば、第三者から観測できる存在であるため人だと定義しても問題ないかもしれません。

 これからやってくる、様々な人間の変化に我々の価値観はそれらを受け入れる準備が全く整っていなのではないでしょうか。

 このまま何の準備もなしに、技術だけが世間にひろまれば更なる分断が起きるのは容易に想像ができます。

 人とは何をもって人なのかを、新しい時代がやってくるまえにしっかり定義しておく必要があるのです。


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