20200516「フェミニズムの奴隷」
20200511
アルコール検問する消毒エレベーターアルコールドア開ける消毒きみを抱く
部屋から車へ駐車場抜け陽光眩しく泣くまた生まれさせられるのか
ただ見ている小さきものが見返してくる変化変化変化変化ドラマはなし
ひだまりを抱く胃が動き未来を消化する音がきこえる体温がふたつ
ひだまりを抱くまどろみの中これはきみの過去だね尿をしている
20200512
ユニットバスより小さなプールできみはまたエラ呼吸思い出して水を掻く
石鹸の泡だけ用意する母服だけ用意する妻子を溺れさす夫
フェミニズムの奴隷になりたしだまってはたらく女を内に飼う我は
20200513
青踏という名をつけなかった男ばかりは踏み込ませるなこの芝山に
携帯の耳はあの町に置いてきた分けてもきこえるなら消えよ山に
20200514
鼻水を拭うリズムで詩を書くという男がふるえている(夏風邪)
毛布をかぶり15の頃のようにキーボードで笑www回線のむこうで
20200515
記憶なしとつけて終わった革命の日も今日のような忙(せわ)しさだったか
20200516
600グラム増えた顎が二重になった指を甞めるようになった
35年後を未来だと思うかな風呂に入る間に元号ふたつ過ぎ
またフェミニズムも曲解されるだろうきみも生きるだろういくつかの性を
ここから先は
29字
¥ 100
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?