学校教育における部活動とクラブ活動の違い
学校教育やスポーツ、部活動に関わる話題や議論で溢れる昨今
これらの問題を断片的ではなく、もっと深いところから捉えられえるようになりたいと思い、学校教育やスポーツ、部活動などに関わる制度や調査データを概観するようなことをしていきたいと思います。
ここでは、学校で実施されている部活動の位置づけを教育制度(学習指導要領)から見ていきたいと思います。
部活動とは何か?
一言でいうと「教育課程外に実施される生徒の自主的・自発的活動」です。
上記の中学校学習指導要領の文言の中には、部活動は教育課程外の活動であることは明記されていませんが、中学校学習指導要領解説 保健体育編において、部活動に関する記載箇所には「教育課程外で行われる部活動」という言葉がはっきりと出てきているので、部活動は、教育課程外の活動であるといえます。
教育課程外ということは、授業として実施されない活動(課外活動)なので、学校を卒業する上で必ず取り組まなければいけない活動ではありません。
それは、「自主的、自発的な参加により行われる部活動」という文言からも読み解くことができます。
クラブ活動とは何か?
部活動と似た言葉でクラブ活動というものがあります。
こちらは、小学校学習指導要領に「特別活動」という科目の一部分として記載されています。
クラブ活動の目標は以下の通りです
第1の目標とは、特別活動という科目の目標です
つまり、クラブ活動というのは、小学校で実施される教育課程内の活動です。
教育課程内なので、教育課程外に実施されている部活動とは違い、小学校を卒業するまでに履修(学習)しておかなければならない内容となっています。
おわりに
クラブ活動とは、小学校で実施される 授業の1つである。
一方で、部活動とは中学・高校で実施される授業ではない活動で、誰にも強制されることのない自主的・自発的活動である。
このような違いがあります。
ですので、中学や高校で部活動へ強制加入というのは「自主的・自発的活動」という本来の趣旨から外れた行為であるといえます。
また「生徒の自主的・自発的活動」なので、先生がその活動をリードするような行為も趣旨から外れています。
このような行為は小学校のクラブ活動では可能だとは思います(望ましいかは別として)
部活動は、先生主導でやるものではないし、参加する・しないは個人の自由であるということが伝われば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうござました。
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