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大学生から学ぶ「やりたいこと」の始め方 ~挑戦したい事柄の因数分解~

谷本英彰と申します。
大学教員として、保健体育の教員養成に携わっています。

先月まで 学部の2年生が、次年度から配属されるゼミを決めるためにゼミ訪問を実施していて、最近は大学生と話す機会が増えています。

そんな中で大学生達が『○○をやりたい!』『○○に興味がある』といった具合に挑戦してみたいことを語ってくれるんですが、その挑戦しようとすることが大きくて複雑すぎる(複雑に見える)ために、どこから手を付けたら良いか分からない・・・といった状態が見て取れました。

そんな学生たちと、あれこれ話しているうちに、こうやって挑戦を始めたらいいのでは?みたいな提案ができあがってきたので、書き留めておきたいと思います。

挑戦したい事柄を因数分解する

要は、スモールステップで段階を踏みながら挑戦を進めていく!といったことなんですが、その段階を設計するために挑戦したい事柄に含まれる要素を細かく分解することが、挑戦を進めるための手段になりえるんじゃないか?ということです。

例えば『○○学部 大運動会を開催したい』という最終的な挑戦課題を設定したとします。

その挑戦課題の中には、会場を借りる、参加者の募集(集客)、参加者の導線(受付、入退場のタイミングと場所、待機の仕方・場所など)などなど、様々な要素が詰まっています。

これらの要素の中で「会場を借りる」ということを経験したことないのであれば、まずはそれをやってみます。

「会場を借りる」ことを経験したいだけなので、会場を借りて「何をやるか?」は、あまり重要ではありません。

つまり「鍋パをするために、レンタルスペースをネットで予約する」でも良いわけで、集客も気にせず、友達数人を誘ってみるとかで構いません。

で、集客は別の機会をつくって、何人かで「スポーツレクリエーション大会」を企画してみたりします。

このときの集客も、大規模なものにせず、かつ すでに出来上がっているコミュニティに声をかけていくような形にします。例えば、「ゼミ対抗スポーツレクリエーション大会」にして、2~3つのゼミに声をかけてみます。

こういった形で、挑戦したいことに含まれる要素を分解して、その要素1つ1つを挑戦課題にして、たくさんの挑戦をくりかえすことが大切だと感じました。

分解したらできそうなことからやってみる

細かく分解した要素は、実際は単体で存在しているのではなく、複雑に絡み合っているので、1つの要素に関することに挑戦しているうちに、別の要素に関する経験を積めたり、技術が高まったりすることも充分にあり得ます。

ですので、分解したらやってみる!が大切で、とにかく行動してみてほしいと思います。

難しいことからではなく、実行しやすいことから手を付けていけば、挑戦のハードルも少しは低くなると思います。

終わりに

とにかく、小さな挑戦をくりかえすこと、試行(思考)回数を増やすことをしていけば、経験値が上がって、様々な事柄に対する挑戦のハードルが少しずつ下がっていくと思います。

反対に、大きなことにいきなり挑戦しようとすることは、様々なリスクをはらんでいるので、できる限り避けた方が良いと思います。

大きなことに挑戦しようとして思考が止まり、行動が止まる瞬間や思考が止まった結果、大怪我をした瞬間を見てきました。

できることからコツコツと!
思考に余裕を持たせるために、大きすぎる挑戦を避けること!

そんなことを意識して、新たな世界へと踏み込んでいってほしいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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