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2024年の目標ーかくことー

カニを食べる

新年、あけましておめでとうございます🎍
年末、夫に「今年の我々の反省は?」と聞くと、「カニを食べに行かなかったこと」と言い、「じゃ、じゃあ来年の我々の目標は?」と聞くと、「カニを食べに行くこと」と言うので、とりあえず全力でカニを食べに行くことを考えます。
そうこう言っているうちに、カニのメッカ、北陸地方で、元日からえらいことになってしまいました。なんなら宇奈月温泉で権利濫用のご神体でも拝んでこようかと思っていたのにえらいことです。
まだ奥能登の方は、電波どころか支援物資すらまともに届かず、いつまでも発災期というか応急対応期のままであるのが心配です。「とにかく災害から自分の命を守る時期」ですね。とはいえ、奥能登よりも手前や、富山・新潟らへんはおそらく、復旧・復興期へ移行するでしょうから、その段階の支援も必要です。今回の震災は、場所によってフェーズ進行が全然バラバラっぽいように見えるので、個別ニーズにどこまで柔軟に対応できるか(すでに奥能登ばっかり見てその手前をほったらかしにしているような気がしなくもないけど)ということで、だいぶ困難な支援になりそうな予感がします。
私たちがカニを食べに行けるのはいつになるのやら。そう考えると、「カニを食べに行くこと」は、予想外に象徴的な今年の目標になりそうな気がしています。

書けなかった2023年

振り返ると、昨年、公務員から自営の弁護士へ転身し、「書くこと」については遠慮がいらなくなったはずなのに、リリースしたnoteは片手で数えるほどでした。情けない。
かつて、法科大学院1期生のころ、私は「世の中の人々は、法科大学院の生活なんて知らないだろうから、ブログに書いたら面白そうだ」という理由で毎日、ひどい時は1日2~3回投稿していました。今思うと、お前勉強せぇよと全力でツッコみますが、当時の私にとってはそれが息抜きであり、そうせずにはおれなかったんですよねー。それが今、ネタはあるはずなのに書く気力がわいてこない。法科大学院の頃に「君の文章は商品になる」と、大手新聞社の記者を退社してきた同級生に言わしめた人間としてはこれは由々しきことです。

なんで書く気が失せてきたかというと、

  1. 世の中にブログサイズの「書き物」があふれていること

  2. どっちかというと「動画」「音声」発信の方が重宝されているような気がして「テキスト」はオワコンのように思えてきたこと

  3. 仕事しんどい

この3点です。
自分のnoteのアカウントのトップページを見ると、たくさんの人のnoteであふれています。私がこどもの頃、図書室へ通って探し回った闘病記も、検索すれば山ほど出てきて、「〇歳、女性、Stage〇で発見、のパターンの闘病記はどれや」と、より自分の状況に近いストーリーを探すこともやろうと思えばできます。また、弁護士アカウントのnoteは、判例紹介にせよ、時事司法ネタにせよ非常に専門的で、私が同じことをしてもクオリティがそこまでいかない自信があります(どーん)。
それに比べ、YouTubeを繰ってると、いい感じにまとまった動画がたくさん出てきています。私も、気づいたらX(旧Twitter)よりもYouTube見てる時間の方が長いかもしれません。あ、ちなみに、弁護士系チャンネルも見ますが、弁護士ってどうしてフリップ作る時も文字だらけにしてしまうんでしょうね。弁護士作成のパワポが字ぎっしりになるのとまったく同じ傾向を示しているので面白いです。
慣れない仕事でぶっ倒れている中、私がnote書いたところで「誰が興味あんねん」という気持ちがふつふつとわいてきて、今一つ書けなくなってしまうのでした。

書くぞ2024年

まぁ、「私の話、誰が興味あんねん」というもやもやが解消したわけではないのですが、せっかく勤務時間中にnote書いていても誰も怒らない環境にいるのに、何も書かないのはもったいなすぎるので、意識的に言語化していきたいと思います。

現代書館様の公式アカウントで、私たちのとうびょうきという連載をしている中でも最近毎回へこんでいることが、私の原稿って、迷いもゆらぎもなくてつまんねぇな~、ということです。記者職の谷田朋美さんという方と、往復書簡ぽく連載しているのですが、相方に比べてものすごく「主張してる感」が出ていて、これはエッセイと違うで、というへこみがあります。おそらく、弁護士としての職業病で、「途中答案は即死」という固定観念から逃げられないんですよね。なので、どんな文章も、ある程度「答案構成」をしっかり立ててから書き始める癖が抜けません。そうすると、「答案構成」が完成しない場合、書きたいことが50%くらい固まっていても、言語化を断念してしまっていたので余計に書けないのです。
あふれる数多のnoteの中で、独自性を出そうとすると余計に「完成品」提供を目指してしまうのですが、それでリリース数が落ちてしまっては自分の「書きたい欲」を吐き出せません。年末年始に死ぬほど(比喩ではなくすごい量の飲み会だった…)忘年会・新年会をする中で、「もやもやした状態のまま書くのがよい」というアドバイスを受け、一つの方法として時間制限を設け、その中で書けた内容だけリリースする、というご提案もいただきました。ここまでくると、ますます「だれが興味あんねん」という気持ちになってきますが、時間もない中とにかく書くにはなかなか良い方法だなぁと思った次第です。
で、「在野」→「公務員」→「在野」と変遷する中で、困難事例への弁護士のアプローチにつき、思うところが変遷した点もないわけではありません。昨年、児童福祉系の支援者や児童相談所の弁護士と出会う中で、組織内弁護士と地域の弁護士の役割分担などにつき、意見交換をしながら「あるべき形」の輪郭が見えてきたような気がしました。
そこで、できる範囲で、下記の図(「相談支援の処「法」箋」関連で研修講師しに行ったら必ず説明する図)について書こうと思います。

アオキの研修資料に必ず入れている自作の図。いらすとやさん、ありがとう。

でも、最初から飛ばすと続かないので、新年のあいさつはここまで。今年、ぼちぼちこの図に沿って話していきたいと思います。
これ、たぶん、「災害ケースマネジメント」にも応用可能のような気がする。


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