昼休みコラム「怯えている」

私は小さい頃から、祖母が戦時中の話をよくしてくれる環境の中で育った。祖母は宮城県の大崎市生まれで、だいぶ田舎育ちだが、軍需工場があったため、時々アメリカ軍の爆撃機は空を飛んでいたそうだ。

生きるのに必死だった事、竹槍を持って学校に通った日々、田舎だったから都会から疎開してきた人たちがたくさんいた事、戦闘機のB29が時々旋回していた事など、たくさん教えてもらった。私もそうだし、皆さんもそうだと思うけど、戦後生まれには戦争の話はピンとこない。

しかし、図書室で手に取った本を開けは、悲しい戦争中の出来事を描いた本は結構ある。
「ちいちゃんのかげおくり」
「かわいそうなぞう」
「はだしのゲン」
「火垂るの墓」
「ひろしまのピカ」
「アンネの日記」
そういった本は、戦争の悲惨さや、争いは怒りや哀しみを生み出すだけで、なんの生産性もない事、命の大切さ、心にズシリと響いてくる。

戦争を題材とした映画もそう。学ぶ事が多い。戦争が何をもたらすか、奪われた命の後には何が残るか、私たちは遠く離れていたって、胸に留めておく必要があると思う。どんなきっかけでもいい。昔の人達が起こした戦争を知って、日本だけじゃない、ヨーロッパやアメリカやアジア、たくさんある。

大地震は、自然のもたらす事であり私たち人間は対策しても100%防ぐ事が出来ず、ある程度覚悟が出来る。

戦争という行為は、無くてもいい争いのひとつだと思う。その地域に生きている人たちの人生を翻弄する。生まれてきた国がたまたま戦争に参加した、巻き込まれただけで、命も脅かす。

近頃、ウクライナやロシアの現況をニュースで見ると、現代とは思えない恐ろしいニュースのタイトルが並ぶ。目を疑いたくなる。本当ならばまるで過去の大戦の時のようだ。戦々恐々としている。

私はどんな思想にも同調はしたくない。けれど、昔から生きてきた人たちの話す事は大切にしたほうがいい。苦しい時代を強いられてきた人たちが言っていることは理解出来る。

聖書に書いてある「汝、殺すなかれ」という教え。その通りだと思うのだけど、キリスト教を信仰する国の兵士はこの教えとの矛盾に苦しむと調べたら書いてあった。

私も「汝、殺すなかれ」は正しいと思う。

如何なる理由があろうとも「汝、殺すなかれ」が守られる世界であってほしい。

(MacBook)

現地で支援できないけれど、コンビニエンスストアやスーパーマーケットで毎回募金してる。微々たるものかもしれないけど、積み重なって何かの役に立ちますように。

今日も皆さんの1日に福あれ!

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