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オンライン診療が普及すれば日本はもっと生きやすい国になるんじゃないか

今回は医療分野のDX、オンライン診療について考えてみたいと思います。

日本の医療現場ではIT化が進んでいないとお聞きします。
例えば、日本は先進国に比べてオンライン診療の普及率が低いようです。

<オンライン診療の普及率>
フランス:50%
アメリカ:60%
イギリス:70%
日本:15%

<日本で普及できていない理由>
①対面診療よりも点数が低く設定されているため
②対面診療のほうが安心して診察できると感じているため

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理由①はシンプルに見直していただきたいとして、
②は対面で行うべき診察と対面するまでもない診察に切り分けられるはずだから、解像度を上げて考えたほうがいい問題だと思います。

オンライン診療サービスが機能すれば、患者も医師も時間を効率的に使うことができる。
医師の業務効率を上げることは労働環境の改善につながり、仕事のパフォーマンスに良い影響を与える。
良い影響は、めぐりめぐって患者に安心を届けることへとつながるはずです。

病院やクリニック側に向けては、まずはオンライン診療への対応を当たり前にしてもらいたい。

  • 待合室の順番待ちに苛立っている人をみたこと

  • 自分も心の中でイラついていたこと

  • 長い時間待たされて診察室に呼ばれたけど、診察は簡単な問診だけで5分もかからず終了したこと

なんてこと、誰しも一度は経験したことがあるんじゃないでしょうか?

順番を待っている患者さんはたくさんいますが、優先的に診るべき重い症状の方もいると思いますので
そうした方々に向けて順番待ち行列が少なくなるような仕組みを作れたらいいのにと思います。

シニア世代への普及は時間がかかると思いますが、次のようなシナリオで徐々に浸透できないかな?と思います。

  1. 医療機関向けの浸透

  2. デジタル世代への浸透

  3. シニア世代への浸透

まず、1の医療機関向けには国や自治体が政策として導入を後押しする動きを取ってほしい。
上記の理由①にある診療報酬の見直し、IT投資の補助金制度などが考えられると思います。

次に2、3の患者側の浸透については、ポイント付与などのキャンペーンでオンラインサービス利用によるインセンティブを付ける方法などが施策で考えられるのではと思います。

デジタルに抵抗の少ない世代からアプローチし、キャッシュレス決済を普及させた時のように、あって当たり前の社会インフラになれば、医療サービスの顧客体験は変化する。
サービス品質はいきなり高くはならないかもしれないけど、徐々に磨かれ必ず良いものに変わっていくだろうと思います。

医療サービスのDXが進めば、日本はもっと生きやすくなるんじゃないかと思います。

使ってみてほしいオンライン診療サービス

個人的に注目しているオンライン診療サービスを二つ紹介いたします。

LINEドクター
LINEドクターは、コミュニケーションアプリ「LINE」を活用したオンライン診療サービスです。LINEの普及率の高さと使いやすさを活かし、多くのユーザーが利用しています。
特に、以下の点が評価されています。

  • 使いやすさ: LINEアプリを利用するため、ユーザーが新たなアプリをダウンロードする必要がなく、簡単にアクセスできます。

  • アクセスのしやすさ: 患者が手軽に予約や診察を受けることができるため、忙しい人々や遠方に住む患者にとって便利です。

  • セキュリティ: メッセージの暗号化など、LINEの既存のセキュリティ機能が利用されています。

ファストドクター
ファストドクターは、特に夜間や休日の診療に強みを持つオンライン診療サービスです。救急対応や在宅医療を提供することで、多くの患者に支持されています。
特徴的な点は以下の通りです。

  • 緊急対応: 夜間や休日に医療が必要な患者に迅速に対応できる体制を整えています。

  • 訪問診療: 必要に応じて医師が自宅を訪問するサービスも提供しており、オンラインと対面のハイブリッドモデルを実現しています。

アメリカではAmazonがヘルスケア事業に参入しており、AmazonClinicというオンライン診療サービスを開始しています。
将来、もしかしたら日本でもサービス提供を開始するかもしれません。

まとめ

オンライン診療は海外と比べて現状は普及率の低いサービスですが、その分これから大きく伸びる可能性を秘めています。
具合が悪く病院に行くのも大変な状況だったり、休日に近くの病院が閉まってたり・・・そんな時に、ぜひ使ってみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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