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作曲的こだわりポイント解説『モラトリアムは終わらない』

先日公開した『モラトリアムは終わらない』の、ややマニアックなこだわりポイントを4点ご紹介します。

①サビのメロディ

1:48~
「♪モラトリアムは終わらな~い~」の部分ですね~。

これ、普通に行くなら「モラトリアムはおわ」のメロディは

ドドドドドレミファソ

がしっくりくると思うんですね。いきものがかりの「♪ありがとう~(ドレミファソ~)」みたいな感じで。

ただ今回は「ドドドドドミファファ#ソ」という、後半が半音ずつ上がっていくメロディにしています。もう正直このメロディ1本に賭けてる曲ですね。

もちろん探せば同じメロディの曲なんてきっと沢山あると思うんですが、それを言い出したらきりがないし、作曲なんて辞めたくなっちゃうんで考えるのをやめました。笑

※分かりやすくドレミファソで書きましたがキーはAなので、正しくは「ラド#レレ#ミ」です。

②最初のサビまでめっちゃ待つ

曲の構成としては

イントロ(15秒)
A(25秒)
B(25秒)
A(25秒)
B(25秒)
サビ
てな感じで、最初のサビに行くまで2分弱かけています。

このシャッフル再生ポンポン飛ばしの時代の流れに完全に逆行しておりますが、、、。

歌詞が「悩んで悩んで・・・吹っ切れる!」という流れだったので、歌詞で伝えたいことを表現しきるには長さも重要かなと考えたためです。

てか歌詞良くないですか?

赤裸々すぎるA・Bメロ、たとえば「いつか子供が出来たら このバンドも終わりかな」なんて、、、

僕は根がアーティストというより一般庶民なので、普通に「将来、子供が聞いたらどう思うんだ!」って思いました。(爆)

でも、「人には表立って言えないけど、メッチャ分かる」というラインだと思うんですよね。井上陽水の「人生が2度あれば」を聴いて「親が聞いたらどう思うんだ!でも、分かる。。。」みたいな。この曲もそう思われればいいなって思います。たぶん言ってることは陽水と同じだと思いますし。

そしてサビの「モラトリアムは終わらない 自分探せ俺らまだ若いぞ」というフレーズ、最強。普通に喋ったら大恥かく一文だけど、歌詞にするとめっちゃ映える。

いままでの曲では、これくらいABメロが長いと「ちょっと削ってよ」とお願いすることもあるんですが、今回はそのあたりを考えて「2分待たせよう」という判断になりました。なので飛ばさないでね。

③ミュージカルのパクり

僕はこの曲の主要なメッセージを「惰性で生きるダサい大人にはなりたくねぇ」だと理解しており、僕の中でその対極にあるのが学生時代に見たミュージカルでした。

詳しくはこちらの記事を読んで頂ければ・・・

ともかく、この劇を見て以来、僕の中で学生時代のミュージカルって最高に輝いてるパフォーマンスなんですよね。たぶん、高校野球の夏の甲子園を見るのと同じ感情だと思います。

なので、誠に勝手ながらサビの直前にはフランスの悲劇のワンデーモア的な歌のフレーズをギターで弾かせていただきまして、ラスサビのブレイク(3:52~)は同曲の一番最後、登場人物全員でハモる感じをイメージしています。全員と言っても僕らは登場人物2人なんでアレですが・・・。

④そもそも曲が長い

このテンポのエイトビートで4分40秒って結構長いと思うんですけど皆さんの印象はどうですか。ギターソロ無くすとか検討したんですが、もうこの曲はライブの最後にやり切れる曲にしようという話になり、削らないでそのままGO!!!しました。

モラトリアム、終わらせたくない。その気持ちを感じてもらえればと思っています。なので飛ばさないでね。


そんな感じです。ほかにもコード進行いろいろこだわったり製作費もこだわっているというか、まあ、色々込みでウン十万円かかったり、もう、色々しているので全員CD買って欲しいんですけど、どうです?

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