谷口 広明 / 谷口ファミリークリニック
体内のカビを減らすコツ
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体内のカビを減らすコツ

谷口 広明 / 谷口ファミリークリニック

カビの潜在感染は慢性疾患の原因となる

バイオレゾナンス医学の5つの病因のひとつである潜在感染に関してです。ピロリ菌などの細菌、糞線虫などの寄生虫、ヘルペスなどのウイルス以外にも、真菌(カビ)の潜在感染が慢性疾患の原因となります。例えば慢性の外耳道炎、慢性の鼻炎、慢性の咳、慢性の痛みなどにカビの潜在感染が悪さをしていることがよく経験されます。さらに、癌や認知症の原因のひとつとなり、その回復を妨げていることもあります。一般診療では、特になかなか治らない咳や関節の痛みにはカビの潜在感染が原因になっていることを、ゼロ・サーチによる診療でよく経験します。バイオレゾナンス医学では、エネルギー測定器ゼロ・サーチを用いたバイオレゾナンスメソッドにより、体の不調部位でカビの潜在感染による慢性炎症が起きていないかなどを推定することができます。ゼロ・サーチでよく調べるカビの種類としては、カンジダ・アルビカンスニューモシスティス・カリニ(今はニューモシスティス・イロベチイと呼ばれる)、アスペルギルスの3つです。カビの潜在感染を疑った際は、まずカビの細胞壁の成分であるエルゴステロールの共鳴があるかをゼロ・サーチで調べて、共鳴があればそれら3種類の真菌の共鳴をそれぞれ推定していきます。

カビの侵入と増殖の原因

カビの侵入経路には2つあります。まずはカビで汚染された寝室など室内や浴室で直接吸入することによるものです。ホコリ・ダニ対策の記事でご紹介していますが、カビはダニのえさにもなるため、カビ・ダニ汚染を予防するためにも、寝室や布団などを毎日掃除することが大切です。また、浴室にカビが生えないように入浴後の換気も重要です。次にカビで汚染された食品を介しての侵入があります。特にナッツやドライフルーツはカビ汚染しやすいですので体調不良のある方は控えた方が良いです。体調不良の患者さんで問題となりやすいのはカンジダの潜在感染と異常増殖です。もともとカンジダはヒトの常在菌であるため、その存在を完全に消すことはできません。したがって、カンジダを異常増殖させない体内環境を整えていくことが最も重要です。そのためには食事療法生活改善、そして歯科治療も重要となります。

カンジダを異常増殖させないための対策

1.なまものの摂取を控える

果物、生野菜、刺身などを過食することでピロリ菌や糞線虫といった悪玉の弱毒菌が増殖し、小腸で慢性炎症(リーキーガット症候群小腸内細菌増殖症)が起き、それにともなってカンジダも増殖しやすくなります。なまものをどうしても食べたいという患者さんには、低温調理器具による50℃ / 40分の低温調理をおすすめしています。

2.口腔内のカンジダを減らす

口の中がネバネバするもしくは口を開けたときに唾液が糸を引くという方はカンジダが増殖している可能性があります。そして、カンジダが産生するβ-グルカンという物質が口腔内細菌と一体となりプラークを形成することで歯周病の原因となります。飲み込んだカンジダが内臓に定着し、プロテアーゼを出してコラーゲン線維が溶かされて組織が弱くなります。またマクロファージがカンジダを貪食すると血管壁に付着してプラークを形成し、血流障害や梗塞の原因となります。当院では、銀イオンでカンジダを殺菌できる歯磨き粉のスマイルユーやスマイルワンを推奨しています。予防としてはスマイルユー治療としてはスマイルワンが良いようです。もちろん1日3回の歯磨きが予防・治療いずれにおいても大事です。

3.水銀汚染を減らす

体内に取り込まれた無機水銀が、腸内細菌によってメチル化された有機
水銀となり、カンジダはこのメチル基を使って増殖するようです。ゼロ・サーチでみても、水銀の共鳴が強い方はカンジダの共鳴も強い傾向があるようです。水銀汚染は歯科金属アマルガム、水道水や湧き水などの飲料水、食品が原因となります。口腔内のアマルガムを除去すること、水道水は高性能浄水器で濾過して飲むこと、マグロなどの大型魚を食べすぎないこと、が大事です。土壌から入ることによって米、果物、野菜も水銀で汚染されていることもありますので、ゼロ・サーチを用いて食品の水銀汚染を推定しながら食事指導を行うこともあります。

漢方生薬によるカビの治療

カンジダは胞子菌糸の2形態をとりますが、口腔~消化管カンジダの治療として用いるファンギゾンシロップは菌糸に効くが、胞子には効かないようです。バイオレゾナンス医学では、矢山利彦先生が開発された漢方生薬で、胞子と菌糸いずれにも効くAnti-F湯(大喜力湯)を処方します。アスペルギルスの潜在感染も病因と推定される場合、Anti-F湯だけでは効かないため、あわせて柴陥湯と小青竜湯をこの順番で2週間程度服用頂くことで改善していくことを経験しています。

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谷口 広明 / 谷口ファミリークリニック
長崎県の開業医です(https://taniguchi-family-clinic.com/)。バイオレゾナンスメソッドによる慢性疾患の原因治療や予防医療を行っています。趣味は読書とサウナ(お気に入りは御湯神指しベストパワーランド)、7人家族(子供は男の子1人, 女の子4人)。