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【まとめ】世界基準のWebサイトにするためのウェブアクセシビリティについて

ウェブアクセシビリティの現状と必要性

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皆さんは「ウェブアクセシビリティ」という言葉をご存知でしょうか?

ウェブアクセシビリティとは高齢者や障害者などさまざまな利用者が、さまざまなデバイスを使って情報にアクセスし利用できることを意味します。
世界規模で見てみると、2008年に「WCAG 2.0」というガイドラインの制定後、2012年には国際規格である「ISO/IEC」として制定されました。

日本でもこれらの世界基準に準拠する形で改正が行われ、「JIS X 8341-3:2016」が制定されています。
日本では明確に法律義務はありませんが、2020年の東京オリンピックの開催に向け、公官庁に加えて民間企業もウェブアクセシビリティに対応してきています。

ウェブアクセシビリティの目指す適合レベル

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ウェブアクセシビリティには「A」、「AA」、「AAA」の3つの適合レベルが定められており、各適合レベルにおいて満たすべき達成基準が定められています。国によって満たすべき適合レベルが異なり、日本では総務省より国及び地方公共団体などの公共機関のウェブサイトは「AA」に準拠することが求められています。

対応しないと訴訟になる?各国の対応

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先進国の多くはこのウェブアクセシビリティの確保が法律で義務付けられています。そのため各国では対応に追われている中、対応できていないWebサイトに対しての訴訟が増加しています。

■オーストラリア
2000年にシドニーオリンピックの公式サイトに対する申し立てが視覚障碍者から人権委員会に提出され、世界初の訴訟として話題となりました。

■アメリカ
ウェブアクセシビリティ関連の訴訟が激増しており、2017年には814件だった訴訟件数が、2018年には2,285件となり281%も増加しています。

■カナダオンタリオ州
州政府機関は2020年までにレベルAAに準拠、一般事業者も2021年までにAAに準拠するように定められました。

ウェブアクセシビリティの具体的な対応例とは

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具体的な対応内容は多岐にわたるのですが、以下に一例を記載します。

■文字色と背景色の適切なコントラストが確保されるようにする。レベル「AA」以上では、具体的な数値基準が設けられている。(達成基準 1.4.3)

■ユーザーの任意で文字サイズを拡大できるようにする。モバイル向けサイトも例外ではなく、必ずピンチ&ズームができるようにする 。(達成基準 1.4.4)

■ロゴマークなどを除き、基本的に文字は画像ではなくテキストで表現されるようにする。(達成基準 1.4.5)

■見出しおよびラベルの表現を適切にする (主題/目的を的確に記述するようにする)。(達成基準 2.4.6)

■キーボード操作時のフォーカス移動を、視覚的にわかりやすくする。(達成基準 2.4.7)

■ナビゲーションやユーザーインターフェース (UI) の一貫性がサイト内の隅々まで確保されるようにする。(達成基準 3.2.3 および 3.2.4)

上記を達成していくためには、事前にウェブアクセシビリティについて深く理解し、設計を行っていく必要があるため、対応するためには非常にハードルが高いという現状があります。

ウェブアクセシビリティにおけるデザイン性

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現在、日本でも実際に多くのサイトが適合レベル「A」や「AA」を取得しています。代表的なものは、ウェブアクセシビリティを推進している総務省のホームページです。
達成基準が多岐にわたるため、適合レベル「A」や「AA」を達成するためにはシンプルなつくりやデザインになりがちです。
しかしウェブアクセシビリティへの適合を意識するあまり、ウェブユーザビリティが下がってしまってはいけません。
サイトが誰にとっても使えるものであることに加えて、ユーザが使いやすいサイトであるためにはウェブアクセシビリティを深く理解したうえで、導線やデザインを設計していく必要があります。
ウェブアクセシビリティを対応することと、デザイン性が高いユーザビリティの高いサイトであることを矛盾しないように構築することがウェブサイトのゴールともいえますし、私たち制作会社の腕の見せ所になるわけです。

Co-Stepが目指すウェブサイト

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私が勤めるCo-Stepでは、ウェブアクセシビリティ対応をしたウェブサイトにいち早く価値を見出し、適合レベル「AA」を満たしたウェブサイトをリリースしてきました。

Co-Stepでは以下の点に留意してウェブサイト制作を行っています。

■ウェブアクセシビリティに対応
誰もが、あらゆるデバイスや環境下でも情報にアクセスできるようにする

■インサイト(SEO)分析から導線や構成を設計
ウェブサイトを見つけ、来訪してもらうための仕掛けをつくり、欲しい情報にすぐアクセスできるようにする

■デザイン性の高め心を動かす
トレンドを取り入れつつ、時代に影響されない普遍的で人の心に響くようなデザインにする

あなたの会社のサイトはウェブアクセシビリティに対応していますか?

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自社の所有しているウェブサイトがウェブアクセシビリティに準拠できているかどうか診断し、証明書を発行するサービスを提供しているNULアクセシビリティ株式会社という会社があります。
当社のサービスを利用することで現在のウェブサイトで達成できている/できていない項目を検査することができ、取組実績として検査証明書を発行することができます。
また「A」や「AA」などの適合レベルを達成している場合、それを証明する適合証明書の発行も可能になります。
総務省をはじめとして、ウェブアクセシビリティ対応をしてきた多くの企業が、これらの証明書を取得しています。

Co-StepではNULアクセシビリティ株式会社と協力し、ウェブアクセシビリティの診断から修正、リニューアル、運用まで一括で行えるサービスを行っています。 課題意識・興味がある方は是非以下よりお問い合わせください。

→NULアクセシビリティ株式会社にウェブアクセシビリティ検査・証明書発行を相談する

→Co-Stepにウェブアクセシビリティに準拠したサイト制作・デザイン・修正・リニューアルの相談をする


co-step inc.とは?
「感動への一歩目を共につくりつづける会社」
スポーツ・将棋の聖地、千駄ヶ谷に本社を構える創業6年目のスタートアップ企業。創業以来、融資ゼロ・出資ゼロ・黒字経営を続けることで自らの会社をキャリア教育の実験室と置く。マーケティング/クリエイティブ、メディア事業を通して「進路を共に一歩踏み出すキッカケを」の実現を目指す。

■メディア事業
・初心者女子向けスポーツメディア「spoit-media」 、スポーツレッスンのCtoCサービス「spoit-match」開発中
・「日本食といえば?SUSHI・TEMPURA・BQ」B級グルメ紹介SNS「TOKYO BQ」の運営

■マーケティング/クリエイティブ事業
全職種の60%をひとりのディレクターが担当することであるべきメディア設計を描いたマーケティング戦略と、媒体に固執しないユーザーに最も最適なクリエイティブを行うディレクター集団。

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