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母アイデンティティとは

放送大学「現代の家庭教育」を学んでいる。

そこに、私の事が書かれていてびっくりした。「育児の今までの苦労はこのように分類されているのか」と知った。

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子育ての場面では、母親たちの深刻な悩みと孤立がある。母役割の過度の強調や「育児は母親の責務」との考えが、子育て期の女性達のストレスフルな育児の閉塞に陥らせることも少なくない。

この1999年母親調査によると、30代から40代の母親役180人を対象とした質問紙の調査である。

母親の3タイプを析出し

①父親は「仕事優先」母親は「育児優先」の「性別役割型」

②父親も母親も「育児と仕事に同じように関わるのがよい」とする「性別役割型」

③父親は「育児と仕事に同等」に関わり、母親は「育児優先」がよいとする「二重基準型」をあげている。

この中で「二重基準型」のタイプは「幸せな家庭」を築き、「子育てを立派にする」といった家族、子供中心志向の強さであった。

すなわち「一家の稼ぎ手」役割は夫の責務としつつ、同時に「育児に積極的な夫」がいることの理想像とし、「子育てを立派に」成し遂げようとする母アイデンティティと「幸せな家庭」志向の強さが見られた。このような母である自分(母アイデンティティ)と「幸せな家庭」志向の拡大は、例えば「子育てに協力しない、協力出来ない夫」や「思い通りにいかない育児」といった悩みやつまずきが重なったとき、「母である私」が責務を果たさねばと「母アイデンティティ」を肥大化させ、「失敗しない、失敗出来ない育児」の重圧を一人抱え込む事になりやすい(矢澤、国広、天童2003p124)。

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