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管理職つぶやき#8 私の考えるプロセスエコノミー1.0と2.0

前回、前々回とプロセスエコノミーとの出会いについて書いてきましたが、
実践していくなかで、プロセスエコノミーもバージョンがあるんだな、と思うようになりました。
ここに書いてある1.0や2.0はあくまで私の考えなので、著者の方などからすれば「違うやろ!」と思うこともあるかもしれませんが実践を通じて感じたひとつだと捉えていただければ…。


情報発信を仕事としていますので、情報・メッセージを「つくる」ということを例に。

①過去の経験則に基づく身内での議論

これは、プロセスエコノミーに出会う前の「つくる」の鉄板でした。
会議室での企画会議を何度も繰り返し、苦労してつくった企画書も上長のフィードバックでまたゼロベースに。だんだんとゴールが、情報をお客さんに届けることから、企画書を通すことにシフトし、お客さん好みではなく、上長好み、つまりは、上長の成功体験や経験則に基づくメッセージに着地しがちでした。

②イノベーターとともに響くメッセージをつくる(プロセスエコノミー1.0)

お客さんのなかで我々とも関係性が深く、また、イノベーターに位置するような、影響力のあるお客さんを10名近く巻き込み、定期的にミーティングの場を持つようにしました。また、Slackなどを使いながらパッと相談できるような体制もつくっていきました。これは、①のときにつくっていた共感を生まないメッセージづくりからの脱却にはめちゃくちゃ効果的でした。お客さん=メッセージの受け手であり、且つ、我々の事情も分かっている、だからこそ、ミーティングの場では厳しい意見もありながらも、結果として完成したメッセージは、お客さんの心に“響く”ものでした。また、メッセージを発信したあとも、このイノベーターのお客さんたちがフォローしてくれるので広がっていくスピードもあがっていったように思います。

お客さんの反応も好意的になり、「共感しました」「ありがとう」「勇気がでました」「勉強になりました」といった声を多く頂戴するようになりました。


しかし、心に“響く”からといって、お客さんの行動が“変わる”、というわけではない…という、次の壁にぶちあたりました。
これを超えるきっかけになったのが、プロセスエコノミー2.0なのですが、これは、また次回に。

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