【丹後リビングラボメンバー紹介#10】蒸-五箇サウナ-
『蒸-五箇サウナ-』ってどんな事業者?
メンバー紹介シリーズ第10回目は、
『蒸-五箇サウナ-』の足立 樹律さんにお話をお伺いました。
蒸-五箇サウナ-は、限界集落にあった古民家をリノベーションして作られた貸し切り事前予約制サウナです。
サウナに使っている薪ストーブや、サウナの後の水風呂として目の前に流れる川に入ったりとサウナを楽しみながら古き良き村の暮らしを体感出来ます。
蒸-五箇サウナ-では、毎週月曜日(祝日を除く)「みんなの蒸」というワンコインでは入れる地域の開放DAYや、他業種とコラボしたサウナイベント(スパイスカレー×サウナ、鍼灸×サウナなど)、また年に1回開催されるテントサウナや音楽、食、マッサージ、お子さま連れでも楽しめるワークショップなどが集結した「タンゴサウナ祭」など、ユニークな取り組みを行ってきました。
"あたためる"の可能性を追求する
足立さんのお話の中で何度も出てきたのが"あたためる"とういうキーワード。
足立さん:
以前は100世帯あったが今では15世帯の限界集落となってしまった。
サウナを通じて地域やここに来る人をあたためることで集落が残っていく可能性が生まれないか?と考えています。
毎月1回「うつとサウナ」というイベントを行っていますが、これもうつ病だったスタッフがサウナの仕事を通じて症状が緩和し、「あたためることが人を幸せにするきっかけになるのでは?」という考えから、メンバー全員で運用しています。
このように、サウナを通じて"あたためるの可能性"を追求しています。
チャレンジしたいことは何ですか?
常にユニークな「サウナ×○○」をクリエイトして様々なひと、こと、場所をあたためている蒸-五箇サウナ-。最近新たに始めた取り組みがあります。
ぐるぐる循環する畑
足立さん:
サウナの前の耕作放棄地を活用して「ぐるぐる畑」という名のコミュニティファームを始めました。
ぐるぐる畑の名前は、この畑を通じていろいろなもの、ひと、ことが循環すれば良いなという想いから名付けました。
慣れない農作業は大変なことも多く試行錯誤の連続ですが、農業のスペシャリストである村のおじいちゃんおばあちゃんが畑を始めたことでアドバイスをくれるようになり、結果的にこの畑が村の人との共通言語になっています。
収穫した野菜は蒸にある囲炉裏で焼いて食べたり、きゅうりやトマトなどの夏野菜はサウナの後の水分補給にとお客さんにも大好評。
都市部から来られるお客さんは普段体験できない農業をアクティビティとして楽しんでいたり、サウナ前のエクササイズ感覚で畑仕事をされる方もいたりと、ぐるぐる畑は蒸の立派な1コンテンツになりました!
村全体を「健康ランド」に
足立さんにはさらに大きな構想がありました。
足立さん:
主に都市部などによくある健康ランド(大浴場やサウナなどの入浴施設に加え、休憩室やゲームセンター、レストランなどの娯楽施設を備えた大型施設)、これを村の空き古民家を利用して村全体が健康ランドの機能を持つ場をつくってみたい!
サウナでリラックスモードの時、足を伸ばして遠くの飲食店や宿泊施設まで移動したくないという方も多いはず。
美味しい食事にお酒、宿泊などを一気通貫出来る空間を村の空き家などを活用してつくれると、お客さんの体験価値も上がるし、結果的にこの村を存続させることにも繋がるのではと思っています。
私も蒸-五箇サウナ-の大ファンでたまに利用しますが、日ごろの喧騒から村に入った瞬間村が持つ里山の空間に癒され、さらに足立さん達が創り上げる五箇サウナの空間に癒され、サウナに癒され、最後は心も身体もあたためられます。
こんな人に出会いたい!!
全国で限界集落の活性化に関わる方や、蒸のコンセプトや活動に共感してくれる方、面白いと思ってくれる方とどんどん繋がりたい!
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