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[Tech Open Air 2023] 欧州最大級のテックカンファレンスに行ってきました!

こんにちは。「Tangity」でサービスデザインをやっているChisatoです。

今回は、ドイツ・ベルリンにおいて7月5~7日で開催された、欧州最大級のテックカンファレンス「Tech Open Air 2023」の様子をご紹介します!
デザイナー(になりたて)の私が、特に気になったトピックや、現地で得た気づきも交えながら、お伝えできればと思います 🙇‍♀️



1. Tech Open Air ってなに?

「Tech Open Air(以下、TOA)」は、2012年よりベルリンでスタートしたテック・カンファレンス。当初クラウドファンディングにより開催され、2017年にはドイツ最大規模のイベントにまで成長、今や欧州だけでなく世界中の投資家やファウンダー、アーティストに注目されているイベントです。

TOA=未来に備えるための祭典

TOAのコンセプトは、”Future-Proof”。テクノロジーによってトランスフォームされる先のわたしたちの社会、暮らし、ビジネスを知り、未来に備えるための祭典です。また、テクノロジーだけでなく、ベルリン特有のカルチャー、歴史、アート、芸術性、哲学・思想、ダイバーシティー、マインドフルネスなど領域横断型であることも特徴のひとつ。

https://toa.infobahn.co.jp/about/#WHYATTEND

上記の言葉たちに完結するのですが、TOAは領域横断型、まさに学際的にテーマが展開され、少し先の未来に視点を投じる点で、よくある「テックカンファレンス」とは大きく違ったものとなっており、目からウロコの連続でした!

会場の様子たち 📷

会場は、ベルリンの北に位置する「WilhelmStudios」。かつて鋳鉄工場だった場所を、現在はコンベンションセンターとして利用していて、工場は100年以上前に建てられた姿が今もそのまま残っているとのこと。そんな場所で、未来に思いを馳せるってなんだか感慨深いですね。
2つのステージが設置され、さまざまなスタートアップ企業から10~15分のピッチプレゼンが行われていました。2020年以降、コロナ禍で中止されていたオフライン開催が今年から再開されたそうで、今年はすこしコンパクトに開催されたそうです。
ネットワーキングラウンジの様子。ネットワーキングラウンジや会場内で登壇者とすぐに会話できる環境があり、TOAはとにかく登壇者との距離が近く、オープンな雰囲気が印象的でした!
企業ブースのスペースもあり。
外のフリースペースでは屋台や…なんと、DJスペースまで。ベルリンはクラブカルチャーが盛んなんだそうです(知らなかった!)そんなベルリンの空気を楽しめる一角でした。


2. 印象に残ったコンテンツ

Molecule

  • 世界のバイオ医薬品における初期研究には、資金調達の困難さ、研究機関間の非効率的な協力体制、科学的知識の占有などの問題点がある。

  • Moleclue社は、“DeSci” を通じ、バイオ研究の民主化プラットフォームを構築し、提供する。

  • ※ DeSci(分散型科学)…web3技術の中核である「NFT、DAO、スマートコントラクト」を用いて、研究、資金調達、価値創造や評価までを民主的に行う動き。

Cowboy

  • ベルギーブリュッセルに本拠を置くスタートアップ企業COWBOYが開発したスマートバイク。

  • ナビに加え、ユーザデータによる運転モチベーション管理、盗難防止、レンタル機能、事故マップ共有、緊急事故対応など、コネクテッドデバイス化による画期的なサービス。

SPRIN-D

  • ドイツ連邦破壊的イノベーション省。

  • 生活スタイルを大幅に変えるイノベーション(英語ではdisruptive innovation:破壊的イノベーション)と呼ばれる、投資家が嫌うようなハイリスク・長期ハイインパクトなスタートアップを政府が主体となって積極的に支援している。

  • 海藻養殖による脱炭素型化学素材生成や気候土壌を改善する人口雨、ウイルスを捕獲・カプセル化し非感染性にするキャプシテック、未来のカーボンリサイクルセメント技術など世界を変えるプロジェクトに投資。

3. さいごに

こちらの記事では紹介しきれませんでしたが、人体の冷凍保存やバイオプリンティングから、天文学的なトピックまで、かなりぶっとんだ未来のトピックも盛りだくさんでした…!

サービスデザインに携わるにあたっては、目の前の課題にユーザー目線で解決に取り組むフォアキャストアプローチと、時には、未来像から逆算して進むべき道を考えるバックキャスティングアプローチの、両方の視点が必要。
また、大きな課題であればあるほど、従来の「分野」を横断したアプローチが必要なケースもあります。

そのような中で必要になるのは、普段から学際的に課題を捉え、情報にアンテナを貼る、まさに「未来に備える」態度なのかもしれません。
TOAの視察は、そんな必要な態度について思いを巡らせ、知らない世界がこんなにもある!という気づきを得る貴重な機会でした。

以上、Tech Open Air視察レポートでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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