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オランダ生活3ヶ月目でアジア人差別について考えてみた話

「ニーハオ!」
『We are Japanese!』
「コンニチハ」
『Good👍』

先日子供達を連れて散歩していたときのやりとりだ。
果たしてこれがアジア人差別だったのかどうかを考えてみる。

オランダ東端田舎街のできごと


海外に住む日本人達のツイートにたびたびでてくる「ニーハオ」問題

オランダに住むことになってオランダ生活を垂れ流すアカウントを作った。オランダを中心にドイツ、ベルギー、フランス、北欧諸国…などなど近隣の国のニュースサイトや大使館、そこに住む日本人をフォローしている。
目的は旅行に行く際の参考や生活に役立つ情報、各国で起きている問題や事件、政治・経済、国際情勢、テロ情報などを知るため。
そこでたびたび「アジア人差別エピソード」が出てくる。

国や状況で多少の差はあるが大体は

・ニヤニヤしながらニーハオと言われた
・チンチャンチョンと言われた

というもの。
言うのは若者や子供が多く、国はイタリアとドイツが多い気がする。
時には「それは差別ではないのではないか?」「私も同じこと言われた!」などとフォロワー同士盛り上がったりしている。

4月にイタリアのミラノでカトリック系の大学に通う女子大生がアジア人男性に向かって嘲笑しながら「ニーハオ」を連発したこのニュースも話題になっていた。Yahoo!ニュースにも取り上げられていたので見たことある人も多いと思う。


で、今回私が体験した本記事冒頭の「ニーハオ」
これはバカにした意味のものだったのだろうか?

差別?それともフレンドリー?

さて、ミラノの「ニーハオ」は動画を見ると明らかにバカにしているのがわかる。アジア人差別だと訴えられても仕方がない。実際この子達の大学は「厳しい教育をする」と発表した。なにをしたのかは知らんけど。
この件は、ここまでいくと明らかな差別で不快なものなので別次元として横に置いておく。

話を戻して、私が体験した「ニーハオ」は結論から言うと差別されたとは思っていない。さらに言うと、もしされていたとしてもどうでもいい。のである。

そもそも考えてみたい。

なぜアジア人を見て「ニーハオ」というと差別になるのか。
なぜ日本人達は「ニーハオ」と言われると腹を立てるのか。

これってむしろ日本人が中国人を差別しているんじゃないかと考えている。
「中国人と思われて心外だ」ということなのではないかと。

実際中国は圧倒的に人口が多い。世界各国に中華街があるし、彼らがアジア人を見て中国人だと思うのは仕方ないとすら思う。だって人数多いんだもん。日本食レストランよりも中華レストランの方が多いんだもん。

では実際中国人が「ニーハオ」と言われたら彼らはどう思うのだろう?差別と思うのか?
私は「コンニチハ」と言われて嫌な気はしない。むしろ友好的なのではと思う。
逆に日本で白人の人に「Hello」と声をかけるのは差別と思われるのだろうか?


オランダの挨拶文化

オランダにはすれ違う人に「Hello」とか「Hoi」(オランダ語のHi)と声をかける習慣がある。アムステルダムやロッテルダムなどの都会は知らんけど、私が住む田舎町の人達はみんな目を見てニコッと挨拶をしてくれる。
大抵の人は「Hello」と言うのだけど、中には相手に合わせた言語で挨拶をしたいと思う人もいるかもしれない。もしかしたら覚えたばかりの「ニーハオ」を披露したかっただけなのかも。私にはその程度にしか捉えられなかった。


おまけにその2人組の男は平日の昼間にcoffee shopから出てきた。多分酒も飲んで吸うもん吸って気分が良かったことだろう。確かに笑ってたけど「酔ってハイになってるやつが絡んできた」くらいの感覚である。



やはり外国に住むとアジア人差別の話は嫌でも聞こえてくる。身近な友達も不快な思いをしたことがあると言っていた。

日本に住んでいると考えたことがなかったこの問題。在住歴が長くなれば善意と悪意を区別できるようになるかもしれない。

これからも同じようなことがあるだろうけど、これもまた良い経験として向き合っていく。
そして返しのバリエーションも増やしていこうと思う。

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