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トゥエンテ国立美術館でキンタマがアートになってた話

2023年8月1日Rijksmuseum Twenthe(トゥエンテ国立美術館)に行きました。

Rijksmuseum Twenthe トゥエンテ国立美術館

入り口前の大きな石が目印

オランダ東端のEnschede(エンスヘデー)にある小さな国立美術館。
カフェのある中庭をぐるっと囲むようにギャラリーがあり、約10のセクションから成る館内は静かで隅々までがアートな空間。
美しい絵画を眺め、疲れたら緑と池が綺麗な庭でコーヒータイム。
そんなゆったりとした優しい時間が楽しめます。

カフェのある中庭
中庭とは別にオランダの古民家のような見学可能なお家
緑に囲まれた古民家の中には謎のミニシアターもある
館内マップ

カウンター横の入り口から左回りにぐるっと観て回りました。
オランダに来て初めての美術館。

美術館は子供が小さいと行きづらいですが平日なのもあってか空いていてゆっくりと観ることができました。

入ってすぐの謎の四つ足生き物
秒で肛門発見
入り口で無料の音声ガイドを貸してくれます
英語版を2つ借りたのになぜか私のはオランダ語で全くわからず
よくわからないオブジェも美術館ぽい
ぽいぽい

美術館久しぶりだな〜と楽しんでいると開けた展示室が。
近代アートのような雰囲気にデジタルアートもあり、VRゴーグルは子供達も楽しんでいました。

入ってすぐ目につく大きな花とふかふかのベッド
見るだけかと思いきや立て看板には「そーっと入って私の白いベッドでくつろいでね」
右側の小さなフィギュアみたいなのが可愛かった
おっさんが花の中でくつろいでいた
人体をぶつ切りにしたような作品
メッセージはよくわからなかった
ふわふわの毛糸に絡まるマスク
口と目を貫通してるのちょっと気持ち悪い
壁に貼られる胸と腹
VRで街を歩く
ちょいちょい出てくるおっぱい
シュールだよ

ちょっとした体験型の作品もあり親子で楽しみました。
厳かで静かにすべき雰囲気の美術館で小休止的セクションとでも言いましょうか。
おかげで子供達の緊張感もほぐれました。

先へ進むとイエスキリストのセクション。

お次は鳥のオブジェ。
そうそう、美術館ってこんな感じでしたね。
子供が小さいので長年行っていませんでした。

鳥の羽根?だと思われる
これは頭があってわかりやすかった
たまに足みたいなのが見える

ヨーロッパの中世っぽい絵画に近代のシュルレアリスム作品など、各セクションごとに違った世界観で飽きずに楽しめました。

動物の死を描いた絵画の前に謎の人形
ドラァグクィーンのようなメイク
ギリシャ神話に出てくる下半身が山羊の牧畜の神「パーン」だろうか
子供ビビるて
2人とも笛を持ってるしやはりパーンだろう
ノーマルな絵もある
バイオハザードのボス手前で出てきそう
使徒の死骸っぽい
少年のピエロ?蛇に絡まれお腹にトランプを挟んでる

芸術ってよくわからないなーなものからググッと惹きつけられるものや、エンタメチックな作品まで実に幅広い。

子供に絵の内容を説明したり、近くで絵の具のひび割れを説明したり、綺麗に磨かれた装飾品に感動したり…。

美術の知識はないが音声ガイドの説明やちょっとかじった絵の知識を興味津々な子供達に伝えながらゆったりとした時を過ごす。

そこに突然キンタマが現れた。


いやいやこれまでの流れでいきなりなに言ってんの、子供と楽しみながら平和な美術鑑賞だったじゃない。そこにきてキンタマとかなに言っちゃってんの。

そんな声が聴こえてきそうですが

でもほんとに出てきたの。キンタマが。急に。

_________

数々の芸術作品を眺め、中庭で新鮮な空気を吸い、展示も後半と順路を進んだら真っ黒なモニターに鮮明に浮かび上がるどこか見覚えのある球体。

それは動いている。

ゆっくりゆっくりと表面を波打つように、穏やかに、なんの音もなく、ただただ静かに動いている。
動いているかどうか、よく見ないとわからない微動の中にたまにやってくる急激な伸縮。
この緩急が私の中の'見覚え'を刺激する。

「これなんだろ?」

息子としばらく眺めていた。
なんとなくクセになる動き。

次の展開でもあるのかとしばらく眺めていたものの、ゆっくりうごめく球体がただひたすら延々と流れているだけだった。
なんだ?新しいアートか?

1分半くらい眺めていただろうか。

息子はとっくに飽きて隣にいない。

私はただぼーっと眺める。
夫が来た。
私の横に立った。
彼は画面を見て秒で言い放った。

「キンタマじゃん」

「あ、やっぱりそうだよね」

私はそう返した。

実は20秒あたりでまさかって思ってた。
でもこれまでの流れで、誰がいきなりキンタマを見せられるなんて思おうか。その気持ちもわかってほしい。

_________

キンタマ疑いが確信に変わると次に思いを巡らせるのはこのキンタマの持ち主。

この映像の撮影方法が気になってきた。

綺麗な形だなぁ。
毛があればきっと秒で気付けたのになぁ。
よく動くなぁ、若いのかな?
背景真っ黒で余計なものはなに一つ写ってないのすごい。
綺麗にトリミングしてる。
いや、まて、もしかしてこれは黒の板に丸い穴をあけてそこからキンタマだけ出してるのかも?観光地の顔はめパネルみたいな。
タマはめパネルってこと?うける〜

そんなことを考えながらさらにもう1分くらい眺めていた。
トータル3分近くキンタマの前にいたことになる。
「いつまでキンタマ見てんの」と言われるまで鑑賞していた。

ここは日本ではないので夫婦揃ってキンタマを連呼してても誰もなにも思わない。
振り向きもしない。

声をかけられることがなければずっといつまでも見ていたと思う。
それはそのくらい癒しの映像だった。

なぜそれはキンタマだったのか

我に返り、やっと周りの展示にも目を向けたらどうやらそこは生命の誕生とかそのプロセス、つまりセックスを取り扱ったセクションだったらしい。

一番最初にラスボスを見てしまった感覚だ。
セクションの最終形態であり生命の源。
なんなら私も39年前そこに入ってた。
おかげで他の作品は全て霞んだ。

美しい愛の営み
同性愛
関節が不自然に曲がってるおかげで芸術ぽく見える
よく見るとそれっぽい…?
生き物型の謎の装置?の中に…
やわらかいシリコンでできた女体
陰毛もまるで本物のよう

このセクションが順路のラストだったようで奥の通路を進んだら入り口カウンターだった。

最後の最後でこれまで観てきた全ての芸術作品をキンタマにもっていかれた。
もうそれしか覚えていません。

これが国立の美術館なんだもの、すごいよオランダさすがだよオランダ。

これから私はキンタマはアートにしか見えないよ。

Rijksmuseum Twenthe

もしオランダの東端に来ることがあったら、キンタマなんていつでも見れるだなんて言わずにぜひこの美術館を訪れてほしいです。

アートに昇華したキンタマが観られるのはここだけかもしれません。


【Rijksmuseum Twenthe】トゥウェンテ国立美術館
Lasondersingel 129-131
7514 BP Enschede

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