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ハマスホイとデンマーク絵画 レポ

2020年最初の企画展は、ハマスホイとデンマーク絵画 展に行ってきました。

ゼロ知識だったけど、Twitterでやたらとプロモツイートが流れてくるのでまんまと刷り込まれたやつですね。

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ハマスホイ

まずは画家ハマスホイについて。「北欧のフェルメール」と称されているデンマークを代表する画家 ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864〜1916)。1885年、妹アナの肖像画でデビューし、1898年に移り住んだコペンハーゲン旧市街のアパートを描いた室内画で高く評価されるようになった。没後は半ば忘れられてしまっていたが、近年オルセー美術館やハンブルク美術館、グッゲンハイム美術館などで回顧展が開かれたことで再評価され、2008年には日本でアジア初となる大規模な回顧展を開催。そして今回12年振りに東京・山口での回顧展が開催となった。

ハマスホイの作風 

ハマスホイの作品を見たのは今回がはじめて。まず最初は画家本人と妻 イーダ の肖像画。なるほど。これは。よく見る肖像画と質感が違う。ファンデーションを塗った肌のようなふんわりとした質感。これが、ハマスホイか!とわかる。キャプションには新婚旅行の際に描かれた とあり、どこかよそよそしい雰囲気の2人だ。

風景画もとてもよい。安易にデンマークに住民票を移してしまいそうになる。穏やかな のどかな 静かな 心地良さそうな空気を感じとることができる。

メインビジュアルとなっている室内画も彼の大きな特徴だ。そういえば室内の絵ってそんなに見たことがないな と気づく。アトリエや天井の高い宮殿などはよくあるが、人のいない特別でない室内 というのは新鮮に感じた。人物はいないが、気配や空気はちゃんとある。物悲しいわけでもなく、明るいわけでもない"日常"のなんでもなさ というのがよく見てとれるのが不思議だ。

ヒュゲ

キャプションに度々出てくる"ヒュゲ"というキーワード。デンマークの人々が大切にしている価値観で、くつろいだ/ 心地よい雰囲気を表すのだそう。家族団欒、のんびり食事をしているようなときに使われる言葉である。ハマスホイの作品にも他のデンマークの画家の作品にも、この"ヒュゲ"がよく表れている。とびきりスペシャルなわけでなく、日常のささやかな風景がそのままそこにあるのだ。絵の中の女性たちは、皆ポーズを決めるわけでもなく生活をしている。その何気ないまどろんだ世界に、誰もが懐かしさと憧れを抱くことだろう。時間や仕事やあらゆることに心を削られる毎日から脱して、はやくあのやさしい絵の中に入っていきたいものである。

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▼展示室

展示室の装飾にはとてもこだわりを感じられた。スモーキーな色味の壁紙や、開かれたドア、大きな窓枠、白いビニールクロス風の壁紙は展覧会では珍しく家の内装を思わせるものだった。

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▼物販

物販エリアも絵画の色味に合わせたグレートーンで統一されている。ポストカードの種類が多く、配置は1種類ずつ横に長く陳列。奥のものは取りづらい。箸やマグカップやキーホルダーなどはテーマカラーとテキストのみ。絵画のモチーフはなくシンプルなデザイン。Tシャツは絵画から抽出した色とモチーフで、程よくかわいらしかった。

私が購入したのはポストカード、ハンドタオルと輸入菓子。そしてカプセルトイのピンバッジを2つ。バスタオルが欲しかったけど耐えました。

最近の若年層がだいすきなスモーキーカラーのグッズがたくさんあるので、そういった点でも注目を集める展覧会になりそうだ。

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ハマスホイとデンマーク絵画
会期:2020年1月21日〜3月26日
会場:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36
開室時間:9:30〜17:30(金・2月19日・3月18日〜20:00) ※入室は閉室の30分前まで 
休室日:月(2月24日・3月23日は除く)、2月25日 
料金:一般 1600円 / 大学・専門学校生 1300円 / 高校生 800円 / 65歳以上 1000円 / 中学生以下無料
巡回
会期:2020年4月7日〜6月7日
会場:山口県立美術館
住所:山口県山口市亀山町3-1
開館時間:9:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(5月4日は除く)

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シュトハラ レイです。 新卒から5年間テレビ番組のADでした。 いまはイベントの企画とかで生きています。 ただ面白いよりも、怖いと面白いの瀬戸際がすき。 美術館/お笑い/写真/室外機/旅行