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パリ花留学のススメ

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フラワーデザイナーとして20年以上活動してきた経験を活かしておすすめする、パリ花留学の体験談や思いなどをいろいろなテーマでお話していきます。
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記事一覧

パリで活躍する日本人フラワーデザイナーによるフラワーレッスン #1

みなさまは、パリで活躍する日本人フラワーデザイナーをご存知ですか? 私が花留学を決意するきっかけとなったのがまさに、パリ在住のフラワーデザイナー/フォトエッセイストの斎藤由美さんとの出会いだったんです。 今回は斎藤由美さんによる花留学にまつわるお話と実際に受けたフラワーレッスンについてお話したいと思います。 斎藤由美さんとの出会い一番最初の出会いはブログを拝見したことからでした。 当時、フリーランスになって自分らしいスタイルを模索していた頃、フラワーデザインの世界で「フレ

パリの教会『サン・トゥスタッシュ教会』

私にとって、とても思い出深い場所になっている教会があります。 それは初めてパリを訪れた19歳の時から、意図せず足を運び続けていたという不思議なご縁のあるサントゥスタッシュ教会(Église Saint-Eustache)。 今回はこちらの教会にまつわるお話をしたいと思います。 レ・アール駅のすぐ側にある私は留学中、地下鉄レ・アール(Les Halles)駅が最寄りのエリアで暮らしていました。サントゥスタッシュ教会の鐘の音がすぐに聞こえるところで、レッスンに向かうにもどこかに

my favorite flower vase 『GUAXS』

パリ留学中はいつも花のある暮らしをしていましたが、ひとつくらいはお気に入りのフラワーベースにレッスンで作ったブーケを飾りたいなと思って、GUAXSというドイツのガラスメーカーで作られているフラワーベースをお迎えしました。 ローズバッドでヴァンソンや由美さんがよく使っているのを目にしていました。お花との相性も素晴らしかったのでひとつは手元に欲しいとパリに来る前からずっと決めていました(笑) 高価なのでいろいろ揃えたい気持ちは我慢して、小さめのサイズのものを私は選びましたが、G

パリの美術館巡り『マルモッタン・モネ美術館』

パリ滞在中、いろんな美術館へ足を運びました。 全然詳しくないので、歴史的なお話や芸術に関しては語れませんが、そんな私でも行ってよかったなと思う美術館をいくつかご紹介させてください。 今回は、マルモッタン美術館についてお話したいと思います。 行こうと思ったきっかけまずはじめに、私がマルモッタン美術館へ行こうと思ったきっかけがあったのでお話しさせてください。 実はパリ滞在中に、「モネの庭園」を見にジェヴェルニーへ行きたいなと思い、現地のHISに伺いツアーを申し込んだのですが、出

ヴァンソン・レサールが束ねるシャンペトルブーケ

パリに留学中、ヴァンソン・レサール氏によるスペシャルレッスンを何度か受けることができました。 ヴァンソンとの出会いについては以前こちらの記事に書かせていただいてます。 今回は、そのスペシャルレッスンの様子を一部レポートさせていただきます。参考書も最後にご紹介させてくださいね。 シャンペトルブーケって?シャンペトルとは、フランス語でChamp(シャン)=田舎を意味するところから来ていて、まるで野に咲く草花を摘みとって束ねたような姿からそう呼ばれているスタイルのようです。 ヴ

パリのアパルトマンで見つけたミニマルな暮らし

1ヶ月という期限付きのパリでの暮らし。 海外で暮らしてみたからこそ感じたことも多くて、今回はそんな暮らし方のヒントになりそうな気づきをシェアしたいと思います。 はじめに私が暮らしたアパルトマンは、約11㎡という決して広くはない(めちゃくちゃ狭い)部屋でした。 ただ立地がとても良く、家賃も中では安い方だったので狭さは我慢しようと思いこの部屋に決めたのですが、実際部屋の中に入ってみると圧迫感がすごくて(笑) 生活するのに必要なもの=家電や家具、シャワールーム、トイレ、生活用品(

パリのお花屋さんが仕入れに通う「ランジス花市場」

パリ郊外にある「ランジス市場」をご紹介します。 私は留学中に2度ランジス市場に連れて行ってもらいました。 その前にも一度来たことがあって、何度来ても見ていて楽しい活気のある場所です。 パリに到着して、まず参加したヴィジットなのですが ランジス花市場視察&資材購入ツアーというとっても贅沢なプランでした。 ランジス市場ってどんなところ?ランジス市場は、世界最大級の市場と言われていてパリ郊外にあります。 私たちツアー参加者は、パリからメトロで集合場所の駅まで行き、そこからバスに乗

パリのお花屋さん「Rosebud Fleuristes」

1ヶ月過ごしたパリで、毎日のように足を運んだお花屋さんがありました。 パリ6区にある「Rosebud Fleuristes」という名のフラワーショップです。 そんな私の一番お気に入りのお花屋さんをご紹介します。 ヴァンソンとの出会いローズバッドのショップオーナーであるヴァンソン・レサール氏は、私が留学中に大変お世話になった方の一人で、由美さん(パリで活躍するフラワーデザイナー斉藤由美さん)のフラワーレッスンを受けるのはいつもこのお店の中でした。街のお花屋さんでありながら、サ

パリ花留学のススメ vol.2

1ヶ月の花留学 2017年10月 私は人生4度目のパリで1ヶ月の花留学を経験しました。 前回のパリ滞在ですごく感じたことがありました。それはもっとフランス語が話せたならフランス人と楽しくコミュニケーションをとることが出来たかもしれないのにっていう。ありがたいことに留学中の友人の紹介でフランス人と関わる機会がたびたびあって、そんな時に自分の気持ちを言葉で伝えられないことがとてももどかしく悔しい思いをしていたのです。 次に行く時はフランス語を勉強して多少会話ができるくらいになり

パリ花留学のススメ vol.1

はじめに 「ウェディングブーケを作れる人になりたい」とフラワーデザイナーを目指し、20年以上お花に関わる仕事をしてきた中で、ここがターニングポイントだったなといつも振り返り思い出すのは2017年にパリで単身で花留学をしたことです。1ヶ月過ごした日々の出会いや経験が今の私に自信を与えてくれたような気がしています。 私にとってはある意味、フラワーデザインを学びに行ったのに人生を生きやすくするヒントを得たような感覚がありました。 フランス語も英語も碌に話せない私が一人で海外へ行っ