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マリウスのSexy Zone卒業から少し距離を置いたが、やっと受け入れられたかも。

4月になってようやく、Sexy Zoneの5人旅動画、5人の東京ドームスペシャルパフォーマンスの動画を視聴したので、彼らに対する想いを綴りたい。


マリウスの門出を全力で祝ったはずなのに…


マリウス葉くんが2022年12月31日をもってSexy Zoneを卒業し、ジャニーズ事務所を退所することが発表された、あの瞬間から、幻のような5日間が始まった。

マリウスが帰ってきた。
正真正銘、5人のSexy Zoneが復活した。

マリウス及びメンバーの嘘のない言葉と想い、5人旅と5人のドーム映像が後日配信されるというお知らせ、Instagramの開設、インスタライブ

そして何より、12月31日、ジャニーズカウントダウンコンサート。
5人の美しい姿を、幕を下ろす瞬間を、見届けることができた。

沢山の贈り物をもらったような、5日間だった。

マリウスの勇断を尊重し、晴れやかな気持ちで彼の卒業を見届けよう、そして新章幕開けに挑むSexy Zoneをこれからも応援しよう、そんな心情だった。

リアルな心情を思い起こそうと、2022年12月末の自分のツイートを見返してみる。

マリウスの件でリークも無く、ファンの過度な憶測も無く、強いて言えばドームで4人がマリウスの存在を仄めかしていただけ、しかも彼が「いなくなる」ことではなく、彼が「いる」ことを暗示していたっていうのが、どこまでもセクゾちゃんとセクラバらしくって、愛おしいな。

Sexy Zoneって、参っちゃうくらい賢い人達の集まりということが改めて分かった。
個人的には賢い人=想像力がある人だと思ってて。
各方面のことを想像して、何も犠牲を生まないように、多くの人が最大限に幸せになれるように決断し、自分達から働きかけた人達。

口だけではなくてしっかり芸能界以外の場で勉強と経験を積んだ上で自分の選択を出したマリウスも、最後はファンの気持ちを考えて5人旅動画、5人での東京ドームライブを配信してくれるなんて、アイドルとして100点満点なSexy Zoneも、みんなみんな信頼できる人達だ…大好きだ…

マリウスをはじめ、Sexy Zoneのメンバーを褒め称え、彼らのへの愛に溢れている私。
寂しさを感じさせる暇もないくらい、マリウス卒業に伴う彼らの真摯な働きかけに感動していた。

「ザ・ドーム」東京ドーム公演に参戦し、これからのSexy Zoneへの期待が高まり、
マリウスの卒業に伴う彼らの誠意に感動し、Sexy Zoneがますます好きになり、
そんな、密度の濃い12月を過ごした。


・・・。


そしたら、燃え尽きてしまった。

これからのSexy Zoneの第二章を全力で応援しよう、そう意気込んでいたはずだったのに。

1月以降、まともに彼らの活躍を追うことができなかった。
オタクあるあるだが、今までも何度も何度も冷め期は訪れたことがある。
12月で、彼等への熱量を使い切っちゃったかな〜なんて呑気に思っていた。
でも今回は何か違った。

燃え尽きは、いつしか虚無感へと変わっていく。

「あ、もう5人のSexy Zoneはいないんだ。」

マリウスが卒業したという事実が、修復できない大きな痛みとなっていることに初めて気づいた。

もちろんマリウスが卒業をするタイミングでも寂しいことは寂しかったはず。
けれど当時は、寂しい気持ちよりも、彼らの誠意に対する感謝の気持ち、ほんの僅かな期間でも5人のSexy Zoneを見ることができる喜び、など前向きな気持ちの方が何倍も何倍も大きく、寂しさなんて忘れさせてくれた。

けれど暫くしたら、新たに舵を切り、既にそれぞれ前に進もうとしている、そんな彼らの姿をすんなりと受け入れることはできなくなっていた。

今はちょっとだけ距離を置こう、そう思った。


温度差がないのが良いよね

4月中旬になり、配信期限も差し迫ってきたため、ようやく5人の東京ドーム公演と5人旅の動画を開いた。(FC限定配信)

どうにか彼らに対する熱量が復活しないかとモヤモヤを抱えながら、見始めた。

結果、うんと気持ちが楽になった。

(ここからは5人旅動画についての感想になる)

彼らとそのまま同じ気持ちを共有できていることを実感し、どんな気持ちも肯定してくれているように思えた。

5人旅動画を通じて強く感じたのは、
「温度差が無い」ことだ。

マリウス卒業に対して、Sexy Zoneのメンバー間、そして、メンバーとファンの間、そしてスタッフとの間にまでも、全く温度差が無い。

マリウスの卒業を祝う気持ち
とにかく今を楽しもうとする気持ち
Sexy Zoneの再出発を前向きに捉える気持ち
マリウスの卒業を寂しく思う気持ち
5人の姿はもう見られないと切なく思う気持ち

みんなが同じ温度で同じ気持ちを共有している。
そんなことがよく分かる旅だった。

良かった、私だけじゃないんだ、そう思えた。
スッキリした。

卒業発表当時は「これからも変わらず5人だ」「マリウスの夢を全力で応援する」そんな彼らの前向きな言葉に感化され、寂しくなってる場合ではないと、思っていた。

けれど、後にどんどん寂しさが込み上げてきて…虚無感に襲われた。

でも誰よりも、そうなのは、メンバー5人だった。
蓋を開けてみれば、ファン並みに、いや、ファン以上にメソメソしている彼らがいた。

5人旅のエンディング、各々の想いを赤裸々に打ち明ける。
勝利くんの「話したら、(この旅が)終わっちゃうんでしょ」という切ない言葉から始まり、彼らは大粒の涙を流しながら嘘偽りの全くない素直な言葉で語ってくれた。

彼らは明るい言葉をたくさんファンに贈ってくれたけれど、本当は想像以上に強がっていたんだ。
5人のSexy Zoneで過ごす時間の美しさや儚さを彼ら自身が誰よりも知っていて、誰よりもその時間が終わってしまうことを悲しんでいた。

今までどこに置けば分からなかった感情を全て曝け出しているようだった。

今までこんなにも泣く姿を見せたことなかったのに、なんてメンバーもいた。

完璧なアイドル達はどこまでも人間臭かった。

でも、それこそが、ほんとうに美しかった。

そして、ファンと同じ気持ちをメンバー自身が露わにしてくれることによって、ファンの複雑な心情を全て肯定してくれているように感じ取れた。

Sexy Zoneの良いところの一つに、「あなたはありのままで良いんだよ」と肯定する姿勢を見せてくれるところがあると思っている。
私たちとは遠く離れた世界にいる星のようにキラキラ輝くアイドルだけれど、「がんばれ」より「自分のペースでいこう」という言葉を投げかけてくれるような、そんな優しさに溢れる人達だ。
ライブ中の挨拶や彼らが届ける歌から、そういうものを感じることが多いが、彼らが涙ながらに語る様子からも、ありのままを肯定する彼らのポリシーを感じた。



時たま、彼らに一度しかない人生を私達ファンが「エモい」などの言葉で簡単に消費しまって良いのか、なんて思うことがある。

でも、5人旅を通してSexy Zoneの5人が自分たち自身の歩んできた道を「物語」として捉え、「エモい」と思っていることが、何度も何度も伝わった。

アイドルがファンと同じ温度感でいることが分かるって、こんなにも心地良いものなのか。

大袈裟かもしれないが、それは「ネタ」にも言える。
何年も前の「デザイソ〜」のくだりを持ち出したり、自分達の持ち曲「A MY GIRL FRIEND」を瞬時にネタとして使ったりしている様子を見ると、まるでオタクが演出・編集しているかのようで、セクゾちゃんってセクラバでもあるんだな、なんてことを思ったり。

セクチャンのつなぎを用意したり、セクチャン時代のロケを何度も思い出したり、オタクが勝手に「エモい」と言ってやりそうな事を、本人達、そしてスタッフさんがやってくれる。

メンバー、スタッフ、ファン、Sexy Zoneに関わる全ての人の温度差が全くない、当たり前のことかもしれないけれど、なんと素晴らしいことだろうか。

それを節々に感じる、5人旅だった。


5人にこだわったからこそ

長くなったが、最後に彼らの「5人」のこだわりとその答えについて。

心の中のどこかで「5人のSexy Zone」をずっと待っている自分がいた。

3人体制時代を経て、2015年9月Mステでの「Sexy Zone」、聡ちゃんの休業を経て、2020年9月The MUSIC DAYでの「RUN」
久々に5人揃った彼らの震え上がるようなパフォーマンスを思い出し、彼らは「5人」に拘っているはずだと信じていた。

そして3度目の「5人」に戻る瞬間は一瞬で終わってしまった。

でも、彼らは「5人」にこだわったからこそ、今回の決断を下した、今はそう思える。

5人にこだわるというのは、つまり、「誰一人欠けることなく、また5人で活動をする」という1つの選択肢しかないように思えるが、「誰一人自分の気持ちを犠牲にせず、自分が輝きたい場所で夢を追う」という選択肢をも含むということを彼らは教えてくれた。

そして今回、彼らは後者の選択肢を選ぶことで、誰よりも「5人」であることを大切に思っていることを答えとして示した。
愛と誠意を持って。

約9年前、初めて好きになったアイドルがSexy Zoneだった。
当時中学生だった私は、まだ想像力というものが欠如しており、急に5人の姿が3人になっても、彼らの気持ちもよく分からず、ただ時が過ぎるのを待つことしかできなかった。

けれど、彼らと共に少しだけ大人になった私は、彼らが何を考えているのか、色々想像するようになった。
その分、時には冷静になってしまったり、昔みたいに一定の熱量を注ぐことはできなくなったけれど。

でも、これからも自分なりに新たなステージに進もうとしている彼らの勇姿を見守っていきたい。


【おまけ】
Dear マリちゃん
感覚的にではなく、しっかりと行動に移して新たな目標を見つけた貴方に、尊敬の気持ちでいっぱいです。
ファンに誠意を伝えるべく精一杯働きかけた4人の温かさの印象がとても強かったけれど、この一連の動きの根端にあるのはメンバーの4人以前に、紛れもなくマリちゃんの強い意志なんだと思いました。
アイドルを辞めて次のステージへ進む人が「アイドルになって良かった」「Sexy Zoneに出会ったことは運命」とアイドル、そしてSexy Zoneである自分を誇りに思っているのを見たら、今までの時間に嘘はないんだと信じられる。
マリちゃんを始めSexy Zone全員に「裏切られた」という感情を一切抱いたことはないし、きっとこれからもそうなんだろうなと思います。

Sexy Zoneが、誰も取り残さない、様々な方向に配慮ができる革新的なグループになったのは、どんどん新しいことへ挑戦するマリちゃんのお陰だと確信してます。
環境問題、ジェンダー問題、政治への関心、そしてそれに関する発信や行動も、根本は「誰もが生きやすい、より良い社会になるように」、そしてマリちゃんが日本に来た理由でもある「たくさんの人を幸せにしたい」から生まれたものだよね。
影響力のある立場を活用して、新たな風を吹き込んでくれた、そんな貴方の行動に何度も心を打たれました。
あなたがSexy Zoneに、そしてジャニーズに残した功績は本当に大きなものです。

形は違えど、これからもマリちゃんが思い描く夢を追いかけられるよう、心から応援しています。

私もそろそろ自分で自分を応援しないとな、という時期なので、新たなステージに向かう貴方を見習って、自分のペースで少しずつ前に進みたいな。


【追記】

佐藤勝利くんにフォーカスしたのも書いてみました。⬇️










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