キャリアの行き詰まり

人生の行き詰まりや挫折を感じるのは今に始まった事ではないが、間抜けな話ながら幾つかの要因が重なり最近ガクッと気力が萎えてしまった。特に話す相手もいないので答えのない事を書きます。

恥ずかしいので黙っていましたが私は85年生まれの39歳、ポイントオブノーリターンを通り過ぎた異常独身中年です。腹も出ているし、福岡では全く友人知人がいない。英会話学校でもかなり年齢が上だし、コロナ自粛で体力が大幅に落ちてしまいアウトドアスポーツからも遠ざかってしまいました。

ちなみにイデポップさんとほぼ同世代なのに私の方は、年齢を大っぴらに言わなかったのは、かなり昔10年くらい前にネットを介して知り合った女性と付き合ってたことがあり、正直、またどうにかならないものかという、スケベ根性・下心があった為です。カスですね。ただ、生来の怠惰さから、誰にもすり寄ってはいませんし、もう戦えるようなスペックではなく、ロマンスを夢見る機運もありません。はぁがっくり。

簡単に仕事の来歴を述べると、22歳で大学を卒業しデカい会社に入り、工場で生産管理したり全国転勤を繰り返しながら営業したり30歳~33歳まで上海に海外駐在していました。その会社のなかで出世して行こうとしましたが、自分の立ち位置的にソルジャー、兵卒にしかなれない事が見えてしまいました。兵卒でもいいじゃないか、と思われるかもしれませんが製造業における文系って、法務・財務経理とかでない限り意思決定に食い込む道筋があまり無いんですよ。また客観的に見た時の私は「そこまで優秀でもないが数多の転勤により知識と経験が豊富で、多少ルーズではあるが人当たりが良い」といった感じで、人員配置上本当に都合のいいコマでした。

転勤辞令を受けた後に先輩社員から「俺は妻子持ちだから転勤を断った、そのためにキミが行くことになったんだ」と面と向かって言われた時は流石にムッとしました。なぁんだ独身者はただの転勤要員なのか、と。同期はシンガポールやベトナムでまだ頑張っているのに。コロナも始まり自粛ムードで合コンなど夢のまた夢になり、すっかり婚期を逃し35歳で仕方なく結婚相談所に登録した翌週の辞令でした。

就職で故郷を出てから国内外を含め7回転勤し、まだこれからもソルジャーとして都合よく飛ばされる。別に出世がしたかった訳ではありませんが、しなかったらしなかったでそんな扱いになり、度重なる転勤にすっかり嫌気が差して外資に転職したのが36歳の時です。JTCから出て外資で修行すれば40になっても食っていけるだろう、英語も得意になればまぁ大丈夫だろう、などと簡単に考えていたんですね。

ただ、そもそも私そんなにコミュニケーション得意じゃないというか、内面が充実してれば孤独でもいいか、という消極的な怠惰さがあって。そもそも「英会話が得意になって外の人とコミュニケーションを取っていく!」ってことにワクワクしないんですよ。私の経験から言うと国が違うと常識が違うし、かなりの思考の壁があります。それを乗り越えて課題を解決していくバイタリティと熱意が自分には無いんですね。
これは経験から来る個人的な感想ですが「他人に対して干渉したがる、口出ししたがり、おしゃべりしたがり」な関西人は総じて英会話や中国語会話の上達が早かった気がします。女性もそうですね。言語覚えるの早いです。

じゃあなんで海外駐在したり、外資行ってるの?カネのためです。そもそも中学受験以降、似非エリートっぽいルートにいただけに、大して実力も熱意もなく、真のエリートが持つ自信や太い実家も持たないが、自分を信じて地道に努力するより既得権益と位置エネルギーを活かして生きていくぞ!と考えていました。無能で特に勇気もない私は高い学費を出してもらった親に報いるためにも可能な限り金銭は稼ぎたいと思っていたので、自分の個性とか特性とかやりたい事なんてどうでも良かったんですよね。自分の実力や努力以上に上振れしてるんだから。むしろヘタにエゴを出して失敗する方が嫌だった。(←中高生のころ就職氷河期で当時は職選びで”自分のやりたいこと!”とか”自分らしく”みたいな考えはかなり異端だった、今は景気が良いんですね)

たぶん動物の世話をしたり、工作とか造形とかするほうが好きだしそういう仕事したほうが良かったんだろうけど、金稼げないじゃんそういうの。

私が18歳まで住んでいた団地、察してください

また、海外駐在とコロナの自粛でそれまでより人間関係が薄れてしまったこと、友人知人もすっかり子育て邁進中なので構ってくれる人が減ったこと、もう海外も色んなところに行ったのと円安でコスト増えたことですっかり臆病に、保守的になってしまいました。2018年ごろにはイタリアとかネパールとかベトナムをフリープランで旅してたんですけどね、、、今はもう別府とか下関で十分でしょ。。。一人でビーチリゾート行ってもつまんないし。

反省があるとすれば、22歳~28歳くらいまで人生の序盤でちょっと時間を掛けすぎました。途中で生産管理の理論を勉強したり、TOEIC学習し直したり、FP3級取ったり6σ教育受けたり、色々やってましたがデカい会社に入ったことで油断してたと言われても仕方ないです。自分で頑張って実力で食っていくほどに自信が無くて、怠惰だったんですね。夜遊びするほど酒に強くなく、女遊びに励めるほどの実力もありませんでした。

実際、40歳を前にしてかなりガックリ来ています。今の会社にいられなくなったら再就職は出来るにしても条件や環境はかなり悪くなるでしょうし、今更退職金など貰えません。優秀な40代、無能な40代。どういう差があるかは皆さんにも容易に想像がつくでしょう。
あーあ、頑張ってきたけどタイムアウトだな、って。

ただ、先日の日曜日に新しいロードバイクでツーリングに出て美しい砂浜と生の松原に気分が洗われたり、学習スペースで勉強していたらやる気が出てきました。まだまだ心身が健康に動くのなら、出来る限り頑張りたいです。

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