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家出娘山を買う

家出娘って書いたけど、正式にはかつての娘。もう30とっくにすぎて、立派に成長しました。

今は山の一部を畑にして、野菜を育て、日本みつばちの養蜂をし、自宅の一部を改装して水餃子屋と農家民宿をしています。

水餃子最高!

さらに、冬は誰も訪ねて来ないのをいいことに、必死に童話を書いております。

人からみれば、ナチュラルでゆるくて素敵な生き方に見えるかもしれない。

そう見えるからか、移住や農業、山ぐらしの相談をされることが多い。
が、

人生そんなあまくない。


こんな不便なとこに誰がくるんだよってきっとみんな思ってる。わたしもそのひとり。そしてなぜか水餃子屋。当然だけど、まあ人はこないよね。

だけど、

虫が多くて、郵便やさんもこないし、除雪も入らず不便で、街灯なんてないから、遊びにいっても夜8時前には帰宅しないと暗くてこわい。

そんな場所だけど。
私にとっては、はじめて手に入れた自分の家。

念願のじぶんち!

小さい頃からことあるごとに家出してきた。最初の家出の理由なんて、
『お雑煮に象がはいってない』

という、非常にくだらないこと。
ごねにごね、長いこと帰らず、最終的には母に平手打ちをくらった。
子供の頃ってあるよね。どーでもいいことで引くに引けないとき。

高校になってからも、家出は繰り返す。
いわゆるプチ家出。キャバクラで働くときもあれば、深夜のすき家でぼーとすることも。

いろいろあり。18歳にしてどん底。

逃げるように家を出て、なんとか一人暮らしするも、過食症に。
職や家を転々としつつ暮らす。結婚して出産するも、重度の育児ノイローゼに。
さらに適応障害と診断される。

とどめに、大事なおばあちゃんの家を失い。大好きなおばあちゃんに縁を切られる。
おばあちゃんっこのわたしには、つらすぎな出来事。

うまくいかないスパイラル!!

くそ、こうなったら自分で、おばあちゃんちをつくってやる。


と、去年、七町歩の山を購入。

冬は真っ白


おばあちゃん不在、空想おばあちゃんちをつくり始める。

よく、
「こんな山で暮らすなんて、すごいね。」
「熊とか蛇とか怖くない?」

とか聞かれるけど。

もちろんこわい!


マムシもヤマカガシもスズメバチもマダニも、カメムシも大嫌い!

散歩中に出くわすカモシカ



でもここで暮らすんです。

なぜならここが、やっと手に入れた、自分の家だから。


長くなりましたが、わたしはこんな人間です。
どうぞ、よろしくお願いいたします。



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