未来の記憶 Archaeology of the Future 田根 剛
裁判ですが、5月は、下記のように建築家協会での調停が終わっていないというような主張でしたが、そんなわけはありません。
我々の持つ「建築家協会自身による、調停は完了している、という説明の文面」の証拠ドキュメントを添付し、反論として裁判所に提出した、という報告を弁護士から受けました。
このように、単なる嘘を裁判所に説明している、というのが、この1つの話だけでも、わかります。
「そもそも、調停前置主義に則っていないので、田根氏等を訴える資格がない」
的な主張の文章が送られてきた、という報告を弁護士から受けました。
調停というのは、建築の裁判において、まずは訴訟から始めるのではなく、建築協会を入れた話し合いという場を設けて、その後(話し合いにならないので)訴訟になる、というプロセスのことですが、
そういう調停を経てから裁判をすべきだというのが、調停前置主義というものかと思います。
(読者にわかりやすくした超訳ですので、厳密なフランスの法解釈は、弁護士等に確認ください)
当然、その調停前置主義に従って、調停は2年前に田根氏自身や相手方弁護士が出席して行われていています。その結果、今の裁判になっているわけです。
で、2年経って、裁判が始まろうとすると、内容の話ではなく、そもそも手続き的にあの調停はおかしい、という話から始めるようです。
何か手続きに問題あると感じるなら、2年前に言えばいいじゃない?
今になって、そこから主張を始めて引き伸ばそうとする時点で、その不誠実さを感じます。
https://note.com/tane_sosyou_/n/n766a040fb93b
さて、前回の記事で、
「Archeology of the future(未来の考古学)」
考古学的リサーチ
「場所の記憶」と「記憶の継承」
https://note.com/tane_sosyou_/n/n779ca6b76ece
について、田根さんは自分の編み出した専売特許だ、というような説明をしている部分に、疑問を呈しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1688449974294-gRZg59zEGw.png?width=800)
少なくとも、リナさんのウェブサイトでは、彼女の説明が上記です。
「Archeology of the future(未来の考古学)」
ということを、互いに主張しているようです。
パリを拠点とするLina Ghotmeh Architecture創設者。ベイルートで生まれ育った経験を反映した彼女の仕事は、”未来の考古学”として編成され、どのプロジェクトも歴史的かつ物質的に繊細なアプローチによって行われ、完全に自然と共生するような形で現れる。
彼女と話した私が受けた印象ですが、
「ベイルートでの過去のルーツ」をベースにした、つまり、戦争などの失われていった過去を、建築という形で現代に甦らせていく、回復のプロセス、
そういう「パーソナルな想い」を、Archeology of the future(未来の考古学)として昇華した、というふうに受け止めました。
私は、当事者ではないので、事実はわかりません。
この彼女の主張が全て嘘で、田根さんのアイディアを窃盗して、さも自分が全て考えた、という話をしているのかもしれません。
ただ、田根さんの作る建築は、Archeology of the future(未来の考古学)という手法に基づいて作った、と多くの建築が説明されるわけでしょうから、
それって、、、というのは、施主側がよく理解して、判断すべきことだとは思いますし、
私からすると、文章で証拠もある、すでに終わっている調停を、終わってないなどと嘘の説明をする人、(元はと言えば、引き受けの書面に無断でサインするなど)建築うんぬんではなく、そのような人間性を議論しているわけなので、
Archeology of the future(未来の考古学)というのは、田根さんが自分で思いついたんだ、という主張は疑問に感じました。
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