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河辺で鵜が日光浴してましたよ

う 、鵜、
   私にとっては一字でその姿がくっきりと浮かぶ鳥。
一週間前、久々に川の土手を散歩していたら、一羽の鵜が朝陽に向かって濡れた大きな羽を干していました。両方の羽を横に目一杯広げて。
  時折羽を揺らすさまは どこかラジオ体操を思い出させます。きっと水滴を振り落としているのでしょうね。

  私は鵜をまねて両手を広げ 時々腕を揺らしてみました。
気持ちいい!「私は う~っ!」と叫びたくなります。

  ↑タイトルの写真は↑
「トリノトリビア 鳥類学者がこっそり教える野鳥の秘密」
  私が大好きな本です。すずめ、カラス、シジュウカラ、メジロなど身近な鳥の生態と私たちが知らない世界が書かれています。この中にユーモラスな鵜の姿が漫画で描かれています。かわいい。

鵜は身近な鳥

  鵜飼で有名な鵜は、特別なところにいるわけではなく、町の中を流れている川や河口で見かけることができます。カワウとウミウがいて、ウミウの方が少し大きいらしく、またくちばしの付け根のあたりの様子で見分けるらしいのですが私にはさっぱりわかりません。鵜飼の鵜は「ウミウ」を使うとのこと。カワウは群れで行動するらしいです。

  私が初めて鵜を見たのは高校生の時です。下校時に川辺の土手を歩いていた時、川の真ん中を泳いでいる彼らを見たのです。

  つがい(たぶん)の鵜でした。二羽は潜っては消え、そのうちずいぶん先の水面からそろってひょっこり顔を出します。胴体は見せずに長い首だけを出すので、はじめは川を泳ぐ蛇かと思いました。二羽は時々視線を合わせて楽しそうにおしゃべり? そして再び二羽そろって水中へ。シンクロな動きなんです!水中にもぐった二羽は協力して魚を追いかけ食べている(飲み込んでいる)のだそうです。彼らは海の方向へと泳いで消えていきました。

  「トリノトリビア」によると、水に潜ってすごい勢いで魚を追いかける鵜は、カモのようにふんわり水に浮くような撥水性のある羽ではなく、撥水性が低く水になじみやすい羽の持ち主なのだとか。

  水から岸に上がると彼らの羽はずぶずぶに濡れています。そのままでは重くて飛べないから、岸辺では太陽に向かって羽を広げ乾かしているのですね。かなり時間をかけないと乾かないので、岸辺で羽を広げぼ~っと日光浴している様子はまさに「のんびりやさん」の風情。

久々の短歌 鵜の姿に大脳を刺激されたかも私

  パートナーつりお君はしょっちゅう海へ行っているので、鵜が羽を広げている様子をさぞかし見ているだろうと思って聞くと、「いや。見たことないよ」と言います。レアなものを見たのかな?私。うれしいなあ~

  川岸でお日様の光を浴びた鵜の黒い翼のシルエットが忘れられず何回も思い出していたら、久しぶりに短歌が浮かんできました。

あさのきし、うみうが翼のばすとき したたりおちるくろいオニキス

河口で海が近かったからウミウということにしました。

鵜の筋肉をより感じるのは「翼」と言う文字なんじゃないかなと思いました。その翼の「付け根」から気持ちよ~く大きく「のびっ」。

ウミウが羽を揺らして飛び散らせているのは黒い宝石オニキスだったらいいなと勝手に想像してしまいました。キラキラ。

つりお君に読んで聞かせたら「う~ん・・・」という鈍い反応。
でした!


  
  

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