見出し画像

私の珈琲物語・・上

  九月、季節の変わり目。私にとっては、生き方の変わり目の時期かもしれません。拡散するエネルギーが少ないできるだけ無駄のない生活に向け、今年は大きくかじ取りをしてきたように思います。
  その為には、ちゃんと始末をつけなければならない事柄もあり、私の力を超えてしまうこともタビタビ。
  そんな一週間を送った私は、ゆる~ゆる~っと無条件に頭を緩めたかった。同時にちょっとした気分転換もね(^_-)-☆

  そこで、家から歩いて十分という御近所にある珈琲店へ行きました。お店の二階からは、目の前に木々の緑と土手を散歩する人たちの姿が見えます。私にとって最高のロケーションの中、人様に淹れていただくコーヒーのなんと美味しいことか!

  この店人気のモーニングバイキングの時間は過ぎていたので、店内には私だけ。いつもはマイルドなグアテマラを頼むのですが、この日は他の種類のコーヒーを飲んでみたくなりました。そこで店長さんお勧めの「ニカラグア」のコーヒーをお願いすることに。少し深めの焙煎の豆でコクと酸味があるとのこと。最近「カップ オブ エクセレンス」という大会で賞をとったそうです。後で豆を見せてもらったら、普通の豆のサイズより一回り大粒の豆でした。

  強すぎる味わいだったらお湯を足してもらえば良いので、初めてのニカラグアを慎重に一口すすります。早めに飲んでしまいがちな私は普段より「ゆっくり」を意識して味わいます。

  おおっ、たしかに酸味がある。その酸味は、すぅーっと濃いコクの中に消えていきます。コクから苦みに変化するのかな?と思いきやマイルドに落ち着き、温度が低くなる最後には旨味と甘味で締めくくってくれました。

  と書くと「通」の人みたいですが、私はコーヒービギナー。ゆっくりコーヒーを飲むことを意識すればコーヒーが教えてくれるのかも?一杯のコーヒーの味は時間の経過とともに、こんなにも変化するんですね。

  私の脳はゆっくりしたリズムを刻み始め、ニカラグアのコーヒーはゆる~ゆる~の世界へ私を連れて行ってくれました。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?