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【WSレポート】健康経営を学び考えるワークショップ|健康経営の実践における『管理職の在り方』を考える編(2023.02.19&23開催)

こんにちは。
健康を損なわず成果を出す人や組織づくりを考えて伴走するライフデザインファシリテーターの丹後友里です(@tanchan0630)。

先月は悲しくも初の『参加者0』だったのですが、今回は2日程合わせて4名の方にご参加いただくことができました!
しかも開催日は『日曜&祝日』という……完全に曜日を見てなかった失態にも関わらず、ご参加いただいた皆さんに心から感謝いたします。

今回のワークショップのテーマは、アンケートに特にお声がなかったため、私が個人的に聞いてみたいテーマを据えさせていただきました。

今までは健康経営の取り組み項目を自体を選んでいただく形でしたが、今回は昨年参加していた産業医科大学の特別講義『健康経営を科学する』の内容を参考にして設定しました。昨年実施したアンケートの回答にもあったのですが、

実施する施策がどの取り組み項目に
当てはまるのかわからない

というお声もあったので、今回は特別講義の内容を引っ張りつつも、さまざまな視点から取り組み項目が複合的かつ包括的に捉えられるようにしてみました。



そんな今回のワークショップテーマはこちら。

あなたは『管理職』という言葉にどんな印象をお持ちでしょうか?
産業医科大学の特別講義では、上司からサポートの有無でプレゼンティーイズムの軽減度合いに変化があることが研究結果としてわかりました(講義の資料をお借りして掲載しています)。

しかし、そんな上司も部下(一般社員)と同じ人間です。片方ばかりを優遇するのではなく、同じ『企業の資本』であることを考えると、この管理職にいらっしゃる皆さんへの支援もまた同じように大事なことであると思います。

実際、経営陣と一般社員との間で健康経営に関する認識のギャップが小さい企業では労働生産性が高くなっている研究結果も出ていることから、経営陣からのトップダウンを引き受け、また部下からのボトムアップを経営陣に届ける位置にいる管理職の方々の就業状況・環境が良い企業ほど、社内の理念浸透や施策参加率も高くなるのではないかと考えています。

業績の数字ばかりを突き詰めて叱責するのではなく、

◎上司(管理職)のさらに上にいる
 上級管理職(企業・経営陣)から適切な支援が
 成されているか

部下(一般社員)側も
 上司の支援となる働きができているのか

など『支援を受けることを当たり前と思わない・支援を受けるだけの義務を果たしている』かどうかということも大事ではないかと個人的に考えてます。

私の周囲だけなのかもしれませんが、最近の傾向を見ていると自分の欲求を自分で実現するのではなく、環境や他人に満たしてもらおうと働きかける(他責)傾向が強いと感じています。

すべてを自責で考えるにも限界はありますが、ある程度他責:自責の比率調整はできると思うんです。それも踏まえた上で、企業を発展させていく上で必要な管理職はどんな人財であることが望ましいのか、どういう管理職なら自分たちは活躍できるのか、などを考えていけたらいいなと思いました。


そうした背景もあり、今回のワークショップでは、管理職の在り方について考える個人ワークを最初に行ってから、トークタイムを実施しました。

個人ワークは全部で6問。
各3分ずつ時間を取って内省を行ってから、
今回のテーマについて話し合っていただきました。

今回ワークショップにご参加いただいた皆さんは、実際に中間管理職にいらっしゃる方から、会社の代表の立場にいらっしゃる方、一般社員の方などそれぞれ立場が違ったこともあり、問いを見る視点も多方面において考え、それをシェアできたのも良かったかなと個人的に思っています(そして例のごとく写真を撮るのを忘れたっていう……)。

実際に個人ワークを行ってみると

「頭ではわかっているけど、
 仕事が忙しくなるとすっぽ抜けてしまっている
 自分を見つめ直すことができてよかった」

「管理職に対するイメージや定義、
 自分が思う理想に実際に自分など、
 幅広い視点から見つめ直すことができたので、
 得た気づきを明日から実践してみようと思います」

など参加されていた皆さんご自身で内省できて気づいたこともあったご様子で、本当に嬉しく思いました。


また、このワークショップでは毎回テーマと掛け合わせ(またはテーマとは別に)お寄せいただいたご質問に対して、私なりの見解や知見などを提供させていただいています。今回のお問い合わせでは

など、健康経営の推進においても課題の『リモートワーク』だったり、昨今のホットキーワードな『リスキリング』など、健康経営の本質でもある『人的資本への投資』という点でも幅広く捉えることができるので、私自身も大変勉強になりました。

今後も健康経営優良法人認定制度の認定基準向上に合わせて健康経営が求めてくる水準も高くなってくると思います。
ただ単に『健康に関することを会社でやっていればいい』という安直な考えではなく、実務レベルで過負担にならず、かつ企業の利益向上に繋がるような従業員への健康投資が行える施策を考えていく必要があります

どんなに箱をキレイに整備しても、結局は中にいる人がそれに合わせて動いてくれなければ施策の効果は表れません。どうすれば快く動いてくれるのか。そういう意味でも各立場、雇用形態等に合わせて考えて行く必要があるのではないかと思っています。



そして、毎回ワークショップ後にはアンケートを実施させていただいているのですが、

皆さんからご好評いただけたご様子でひと安心しました。

私は健康経営を推進しサポートする立場にいますが、優良法人認定を取ることを推奨するわけではありません。健康経営の認定にはさまざまな取り組み項目があります。その項目を1度にまんべんなく全部やろうとするのではなく、会社の理念やビジョン、ミッション等に合わせて、必要なものから少しずつ手を出し、1つずつ着実に組織風土として定着していってほしいと考えています。

だからこそ、こうしたワークショップを通じて、少しでも組織の課題感に対して向き合うきっかけづくりができたらいいなと思っています。




■ 編集後記

最後までお読みくださりありがとうございました。

今回開催に充てた日にちで失敗しました。『平日枠』として設定した日時が、『祝日』だったのです。やってしまった。それなのに、23日にご参加いただいた皆さん、本当に心の底から感謝御礼申し上げます。

また、19日に至っては、申込フォームに参加申込してくださった方にはフラれてしまったのですが、当日飛び入り参加があるかもしれないと淡い期待を抱いてzoomを開いたら、本当に飛び入り参加の方がいらっしゃり、こちらも阿鼻歓喜でワークショップを開催させていただきました。本当に心の底から感謝御礼申し上げます(2回目)。

来月もまたテーマアンケートとワークショップ開催していきますので、ご興味ある方でご都合が合いましたらお気軽にご参加ください!



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