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プチ妊活と歯医者とだめだめ人間と

わたしはダメダメ人間

ふとした折に、ほんとうに自分はダメダメであると感じる。仕事はそこそこちゃんとやっていて世間では「しっかり者」のレッテルを貼られているが、オフはもう、ほんとダメダメ人間。

恥ずかしいというか、「これ言ったらまじなドン引きされるやつ」と思って親しい友人にも公表を控えているが、酔っぱらって帰ってきて寝落ちし気づいたら湯舟に横たわってシャワーを浴びていたこともあるし(なぜか着衣のまま)、水道光熱費の支払いを滞納していて全て供給を絶たれたまま3か月ほど過ごしていたこともある(後日、水の供給は生死にかかわるのでなかなか止められることはないと聞いた。いま考えるとガス水道電気が無くてどうやって生活していたのだろうか、と不思議に思う)。

20代はブラック企業で働きつつそんなことばっかりで(正直、匿名のnoteでさえここに書くのがはばかられることもまだ他にある)、ぶじになんとか前科者にもならず生きてこれて良かったなと今思う。

そんな自分のだめだめ人間な部分を時たま思い出してはものすごく恥ずかしい気持ちになるというか、もうここから消えてなくなりたい、という何とも苦々しい気持ちになることがある。30代になってから久しぶりにそんな気分を思い出したのが、昨日のことだった。

10年ぶりの歯医者へ

本当に、おはずかしい限りであるが、10年ぶりくらいに(いや、本当はもっと?)歯医者へ行くことにした。前回いつ何のために歯医者に行ったのか思い出せないくらい久しぶりのことだ。

というのも、今年になってプチ妊活をする!と決意してから、さすがに歯医者に行かなきゃだよな・・?と思い始めたのである。詰め物がとれてしまったところから歯が欠けているのを自覚しており、その現実を直視するのが怖すぎてずっと行けなくてここまできてしまった。

「妊活 歯医者」と検索すると、歯周病の場合に早産のリスクが高まるといった怖い情報も見てしまった。歯医者に行って現実を直視することもこわいが、もしかしたら運がよく将来授かるかもしれない我が子に自分のせいでなにか悪い影響をおよぼしてしまうのはもっと怖かった。

丸1日つかって歯医者をネット検索

調べ始めてみると驚くことに、徒歩20~30分ほどで行ける歯医者は30軒を超える。HPや歯医者オススメランキングサイトを見たり、口コミ検索をしまくり、そのなかで「ここなら行けるかも」と思えた歯医者さんをいくつかピックアップし、そのなかでいちばん早く予約できるところに行くことに決めた。

こんなかんじの基準でピックアップした。

・徒歩20分ほどの距離にあるところ(行くハードルを少しでも下げるため)
・ネットに料金体系の掲載があること(掲載のないところは不安)
・平日の18時以降や、土日の少なくともどちらかはやっているところ
・ネット予約できるところ(電話予約はめんどくさい)
・お医者さんの経歴(しっかり経験を積んでいるのだな、と分かるところ)
・医師がイケメン過ぎない(緊張するし、私のだらけた口内環境を見せられないため。)でもお医者さんだから清潔感はあってほしい
・口コミに1件でもネガティブコメントあればNG

さすがに30軒の中から5軒ほどにしぼられたので、その中で一番早く予約がとれるところを選んだ。土日で一番早くとれるところにしたが、人気のところが多いのかそれでも2週間先が最短だった。

もし、歯医者に行こうか迷っている人がいたら、予約だけは早めに取っておくことをオススメしたい。めちゃくちゃ当たり前のことで恐縮なんですが。

いよいよ予約当日

冬なのに、「梅雨!?」と思うほど東京は雨が続いていたため朝からたまりにたまった洗濯物を、洗濯機をフル稼働させ洗っていた。これを逃すとまた明日から雨だ!ということで粘って洗濯物を洗って干すを繰り返していたため、出発が予定より10分ちょっと遅れ、走って歯医者に着いた。

起きてからシャワー浴びて洗濯物干してメイクしていつもより念入りに歯を磨いて・・とバタバタしていたため歯医者に向かう恐怖感と緊張を、歯医者に到着する直前まで忘れられていたのが良かった。

つけまつげ、メイクばっちりのうつくしい歯科衛生士さんに現状をヒアリングされるとき、おそるおそる「歯医者がこわすぎてずっと放置していました、すみません…」と白状した。「そうですよね~、苦手ですよね。それでもって痛みも無いしとなったら行きづらくなっちゃいますよね」と優しく対応してくれてホッとした。こんな患者さん、たくさんいるのだろうなあ・・。

妊活中であるが、いまは妊娠の可能性はないためレントゲンは受けられるといったようなことも先に伝えた。妊娠中でも使えるような麻酔?はあるらしく、通っているクリニックの先生にも相談していただいて不安な点があったら伝えてくださいね、と言われた。

レントゲンをしたり検査をして、かなり虫歯が進行している歯もあることが分かり治療に長いステップと期間が必要なことが分かった。お医者さんの話を聞きながら、「なんで放置したんだ、自分のばかやろーーーーー」と自分のダメダメさ加減を呪った。

世の中にこんなに放置している人いるのかな、普通の人だったらちゃんと定期的にメンテナンスしてるのに、なぜそれを自分はできないのか、落ち込みながら歯医者を後にした。

「歯医者 妊活」でnoteを検索

歯医者と妊活がどう両立できるのか?もよく分からず、帰ってからnoteで「歯医者 妊活」と検索したがあまり歯医者通いと妊活をガッツリ平行している人の話が見つからなかった。

そりゃそうだよなーー、とも思いつつ、もしこれを見た方のなかで、歯医者と妊活を平行でやっている話をご存じの方がいたら情報を共有いただけると全私が泣いて喜びます・・!!

また、こんど生理がきたらクリニックに来るように言われているので(現在タイミング法を検討中)、その時に聞いてみようと思う。

ちなみに、さすが人気な歯医者さんだけあってお医者さんも衛生士さんも優しく「歯医者怖い」の固定観念はかなりくだけた。ただ、一点良い誤算?だったのが、お医者さんがイケメンな方だったという点だ(緊張したが、温和で丁寧な説明をしてくれて信頼感はグッと増した)。

ポジティブに考えると

基本的には楽観的な人間。なんて自分はダメダメなんだと思いつつ、それでも妊活というきっかけのおかげで、腰の重かった歯医者に行くことができたことは、行かないより良いことなのではとも思い始めた(反省がうすいのか?)。

泣いても笑っても過ぎる時間は同じなので、できるだけ心穏やかに時間を過ごしていきたい。たまにちょっと笑える日々に感謝しながら生きていきたい。

それを忘れないように、最近のこともちょっと記しておく。

最近の出来事①


ウォーキングをしていたら、道端に果物を販売する軽トラが止まっていた。「7個 300円 伊予柑」と大きな文字で書かれている看板と一緒に目に入った。

柑橘に目がない私は「え、いよかん7個300円ってめちゃ安くない!?」と思い、軽トラのおじちゃんに声をかけると「看板に書いてある7個ってのはこの普通のミカンのことで、伊予柑は今3個で千円・4個でも千円・なんと5個でも千円~!っていうのをやってるよ!」と元気な声が返ってきた。

(え、300円っていうのはミカンのことなんだ)と内心ガックリ思いながら、でも伊予柑が3個でも5個でも同じ値段ってお買い得じゃない?と思い、5個いただくことにして千円を渡した。

おじちゃんと天気の雑談をして、「ありがとうございました~!」なんて伊予柑を受け取って歩き始めたけど、ふと思い立ち「伊予柑5個千円って高くね?」と気づいた。我が家愛用のお買い得スーパー、天下の「OKストア」だったら、伊予柑は138円(安いときは98円!)で売っているはずだ。

「3個でも千円なものが、5個でも千円」という、よく分からないうたい文句に踊らされてしまい気づけなかったがだいぶ割高な伊予柑を買ってしまったようだ。もしくはこだわり製法で育てられた味の良いスペシャルな伊予柑なのか。

天気の雑談をさせることで客に正常な判断をさせる暇を与えず商品の受け渡しをするおっちゃん・・なかなかの策士・・。「やっぱ伊予柑買うのやめます」と戻って言えもせず、あとは美味しく気持ちよくこの伊予柑を食べることで千円を成仏させよう・・と思いながら帰った土曜午後の出来事だった。

帰ってパートナーにそれを話したら、「散歩の醍醐味だよね」「まあ良いじゃんビタミンCとれるし」とよく分からない励ましをしてくれた。

最近の出来事②

笑う、というか、「そんなことある!?」と自分でも思ったのだが、最近豚汁をつくったときに首ののどぼとけの辺りに2か所の火傷をした。

酒飲み料理研究家であるリュウジの「至高の豚汁」という神回があるのだが、リュウジ流は最初に大根・ごぼう・人参などの根菜類を油で炒めて香ばしさをつける。それをマネして、熱したゴマ油に勢いよく大量の根菜をじゃっと投入したら、その流れではねた油がわたしののどぼとけを直撃した。

「ぁあっつ!!!!!」と一人なのにめちゃでかい声を出してしまった。すぐ小さいドライアイスを出して、あごと首でそれをはさみのどぼとけを冷やしながら豚汁作りを進めたのだが、パートナーが返ってくる頃には水膨れになっていた。

さすがに恥ずかしいと思い特に何も触れなかったら「なにか首にできものあるよ」と気づかれたので、「そんなことある?って思うかもしれないし、私も思ったのだけど…」と経緯を説明した。千円の伊予柑をつかまされた時の話とは異なり、「がさつ・・」と引かれたが、できればこれも笑い飛ばしてほしかった。。

▼リュウジの至高の豚汁。めちゃうまい。最近はこれに最後に粕を入れて粕汁にするのも気に入っている。


と、いうことで、久しぶりに歯医者に行った日の1日の出来事でした。

歯医者に行って久しぶりに落ち込んで、気分を上げようとウォーキングしてたら千円の割高な伊予柑をつかまされ、リュウジをマネたらのどぼとけに火傷する、そんなファニーな土曜日だった。

トータルで見ると、プラスマイナスちょっとプラス?の良い三連休中日の土曜日だったのかもしれない。あと10年後にこれを思い出し、笑えるような自分でありたいな。

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