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第14章 気づきと集中力(3)

こちらのnoteでは、17時30分から15分間、ClubhouseでMBSRトレイニーが読書会を行っている内容の予習として、この場をお借りしております。
気になる方は、「人生が変わる読書会」をご視聴ください♡

気づきは、何かに達することではなく、ただ見ることです。
気づきは、対象から一歩下がって客観的となり、広い視野で観察し、あらゆる変化に素早く気づくのです。

気づきは非常に深遠な働きのため、集中力に比べて、育てるのが難しいでしょう。なぜなら、気づきはエゴの構造を観察し、さらに観察したものを理解するから。そして、苦の真理と苦の構造を鋭く洞察し、束縛から解放するものだからです。

気づきは、見て理解するだけです。そのため、気づきには忍耐が必要です。見るものが何であれ、認め、受け入れ、冷静に観察すること。
私たちは無知なため、ありのままの姿を否定し、受け入れたくないと思ってしまいます。しかし、受け入れることは気づきの特質。気づきが発見したものをただ受け入れることでしか、気づきを育てることはできないのです。

気づきは、今起こっていることを受け入れます。気づきを育てるためには、忍耐をもって受け入れ、継続的に気づき続けること。そうした中で、気づきは自然なペースで育っていくのです。

ヴィパッサナーでは、集中力と気づきは互いに密接に関連し合っています。気づきが集中力を方向づける管理者であり、集中力は、気づきが心の深層まで観察できるように力を与えます。こうして智慧と理解が生まれるのです。

気づきは瞑想の核となるため、気づきの方に若干、重点をおきながら、気づきと集中力はバランスよく一緒に育てることが大切です。
気づきが強すぎると心が制御できなくなるでしょうし、集中力が強すぎると静かになりすぎて石仏のようになってしまいますので…。

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