ラディカル・アクセプタンス(ネガティブ感情から抜け出す「受け入れる技術」で人生が変わる(43)
こちらの本を、読書会で読んでおります。
Clubhouseで17時30分から15分間。
第7章 恐怖に直面しながら心を開く
【心の拠り所を見つける(帰依する):内なる帰属感と安心感の源】
仏教の3つの基盤は帰依三宝(3つの安全な拠り所)と呼ばれ、それぞれブッダ(目覚めた意識)、ダルマ(道や方法。真理)、サンガ(僧団。教えの志をともにする仲間たちの集団)を指します。
ブッダへの帰依は、根本的には自分自身の魂を解放できる潜在性に帰依するということ。スピリチュアルな道を歩みはじめるには、自分の心と精神は目覚める可能性があるのだ、という信念がが必要です。
2つ目の帰依である「真理」にも何層もの意味合いがあり、サンスクリット語で「DHARMA(ダルマ)」は真理、物事の条理、自然の法則という意味合いです。
自分が生命の自然なリズムに属しているということを感じることができれば、孤独で恐怖におののく存在だという錯覚は次第に消えてゆくのです。
3つ目の消えはサンガ(僧団)です。ブッダは生前、サンガ(僧と尼僧のコミュニティ)はスピリチュアルな目覚めの道に不可欠な助けであると説きました。伝統的にはサンガはダルマの道、精神の自由への道を歩む人すべてを指します。
個人的には心理療法士や癒やしをもたらす人の元に通ったり、親しい友人が自分の脆さと正直さを受け止めるときこそ、私たちはサンガに支えられているのです。
スピリチュアルな練習は、真の心の拠り所を見つけるには時間がかかります。しかし年月を重ねるにつれて、帰依という行為は、自分がこの世の一部なのだという深く解放的な信念をやしなっていくのです。ブッダは「私たちの恐怖は大きいが、繋がりの真理はより偉大なものである」と説きました。
帰依が私たちの恐怖との関係を変容させ、自身に帰るべき場所があるのだという安心感があればこそラディカル・アクセプタンスで恐怖に向き合いはじめることができるのです。