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オリジナリティ発掘マガジン by ターナー

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プロベーシストとしての現場経験を元に、役に立つ音楽的な知識や、既存の業界への問題提起など、ターナーが日頃考えていることを発信していきます。
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2018年7月の記事一覧

世界一周に挑戦中の現役サラリーマンに会ってきた

何を言っているかわからねーと思うが…催眠術とか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ… ということで昨日、僕が最近応援している車イスヒッチハイカー・寺田ユースケさんと、初めてお目にかかるリーマントラベラー・東松寛文さんの対談イベント『まさか旅で人生変わるとは!』に伺いました。 東松さんは僕と同じ、岐阜県出身&岐阜高校出身! (年齢は10個も下…) 「日本にいる間はトランジット(っていうことにする)」という発想の転換で、週末だけ使って世界一周に挑

あなたが一番大切にしていることは何ですか?

さて、突然ですが・・・ここで問題です! 僕が演奏するときに、一番大切にしていることは、次のうちどれでしょう? 1、フレーズ 2、グルーヴ 3、音色 4、見た目 シンキング・タ〜イム! ・・・ ・・・・ ・・・・・ はい、答えは、 3、音色 です! 意外でしたか?? 楽器の音色は、奏者の声だと思っています。 誰一人として同じ声を持っていないように、僕には僕だけの声があります。 一聴して僕のベースだと認識してもらえる音色。 それが僕が

●●が、もしかしたら貴方のパフォーマンスの足枷になっているかもしれない件

先日、ゾーンの話をしました。 でも、やっぱりゾーンに入りにくい時もあるんですよ。 それは・・・譜面を読みながら演奏する時。 特にジャズのライブだと、当日に譜面を配られてリハーサルもなしに本番!ってこともありますよね。 それでも出来るっちゃあ出来るんですが・・・ 譜面あるなら当日見ればいいや、ってのは僕はな〜んかイヤなんですよね〜。 だって、「曲、全部覚えてるんですか?スゴ〜い!!」って言われたいじゃないですか! というのは(半分)冗談で・・・(^_^

続・ネタバレ注意!

やっと下巻を読み終えました、コインロッカー・ベイビーズ。 ということで、またまた僕がビビッときたフレーズを紹介します! やはり終盤になると、伏線回収のおかげで感性が高まりますね〜。 読んだことある方、ぜひ感想を聞かせてください!(≧∀≦) さ〜て、次は何を読もっかな。 【ここから本文より抜粋】 p40.発作が起こりそうだって思うときにな、我慢する方法をいろいろ考えて試したんだ、数字を数えたり、座禅したり、歌うたうとか、一番いいのはな、何

貧弱な男の見本だった私が「たくましい人!ステキ!」と言われるようになる話

先日、僕がゾーンに入るために意識することとして、 ・1拍に込める意識の量を増やすこと・リズムを点ではなく、連続したものとして認識することについて少しだけ触れました。 これって、タイム感の話ですね。 「タイム感が無いねって言われるんです〜」という人がよくいますが、タイム感って、有/無じゃあないんですよね。 誰でも持っていて、鍛えればそれだけ強くなるものです。 筋トレみたいなもんですね。 しかも筋トレ同様、ある程度強くなってくると自分に自信が持てるようになりま

究極体験! 音楽家の”ゾーン”の話

突然ですが、皆さんは”ゾーン”に入ったことありますか? 少年マンガ「黒子のバスケ」の超能力で世間的に知られることになった(?)ゾーンという言葉。 凄い集中力が発揮されている極限状態(若者風に分かりやすい言葉でいうと、ガチでヤバい状態)という意味です。 例えば、 ・野球の打者にとって、投げられたボールの縫い目が見えるという状態。 ・優れたボクサーにとって、相手のパンチがゆっくり見えるという状態。 ・武道家が感謝の正拳突き一万回を終えても日が暮れていないという状

新しい時代の幕開き!生き残るのは・・・?

突然ですが、デビルマンって知ってますか? 昔テレビで放送された頃は、「ちょっと毒のあるヒーロー」的なアニメでした。 テレビで観て「デビルマンかっこいい〜」からの、原作漫画を読み終えたときの衝撃は忘れられません。(笑 大学生の頃、携帯電話で初めて着メロが自作できる機種が登場した時、真っ先にデビルマンのオープニングテーマを打ち込んだのは、いい思い出です。 テレッテッテレ、テッテ〜、あれは〜だれだ、だれだ、だれだ ・・・・・っていうやつです。(笑 そんなデビ

ジャズを弾けるからって、ロックも弾けると思ったら大間違い!

突然ですが、ジャズって難しいですよね〜。(^_^;) メロディ、ハーモニー、リズム。 どれをとっても、ジャズ以上に複雑なジャンルはないですね。 その上、アドリブが要求されるなんて! ジャズを弾ける人は、相当な苦労をしてきたと思います。 が、しかしッ! 実は、ジャズミュージシャンが陥りやすい落とし穴があります。 それは… 技術習得に苦労した経験があるが故に、単純な音楽を軽蔑する傾向がある!音楽を、芸術としてではなく、学問として捉えてしまう傾向がある! どうしても

ミュージシャンには休息なんて必要ない??

皆さん、ちゃんと休んでますか? あ、仕事のことじゃないですよ〜。 もちろん音楽のことです!笑 音楽にとっての休みといえば・・・休符! でも、休符は「歌の休み」って、よく誤解されてるように思います。 え?違うの? 僕は、違うと思ってます。 休符は「休みという歌」なんです。 軍隊の「やすめ!」は、実際には休んじゃあダメですよね。 放心状態でダラ〜ってしてたら、教官に怒られそうです。笑 要は、休んでても気を抜いちゃあダメ!ってこと。 でも実際、アドリブ

「適当に弾いて」って言われたら・・・どーする!?

ジャズでは当たり前のアドリブ。 でも、普段ジャズをやらない人は、苦手意識を持っているかも? 何弾いてもいいんだよ!って言われたら、逆に何を弾いていいか分からない・・・ っていうパターンね。 そういえば以前、ある小学校の吹奏楽部に対してジャズのワークショップを開催したんです。 で、そんときにアドリブ回しをしてもらいました。 **小学生にそんな無茶振り!って思います? **ところがどっこい。 何を吹いたらいいか分からない児童たちに 「雲をイメージして吹いてみて〜」と

譜読みが速い理由をお教えします!

皆さんご存知のように(?)、僕は譜読みが速いんです。 なんでそんな速く読めるの?って、よく聞かれます。 (照れるなぁ。へへへ) お応えしましょう。 ベースは単音しかないから!(≧∇≦)16分音符とか、ほとんどないし! ピアノの2段の楽譜とか、音符で真っ黒なのを、初見で弾ける人は尊敬しますよ〜。 ということで! 皆さんもベースを弾きましょう! <完>って、こんなんで終わりにしたら怒られそうなんで…笑 ちょっと真面目に。 読譜力を鍛えるための訓練。 それは、譜面を読む

ウォーキングベースラインの正しい作り方? そんなものない!

「ウォーキングベースラインってどうやって作るんですか?」ってよく質問されます。コードがCだからドとミとソが使えて、次はE7だからミとソ♯とシが・・・ そういう教え方、僕は絶対にしません!笑 ぶっちゃけ音程は、なんだっていいんです。(言い過ぎ?) 音楽に間違いなんてないんです。 むしろ、そのフレーズを心から歌えるかどうか、を重要視すべき。 僕が教える時に大切にするのは、次の3点。A. 出そうとする音をイメージすること B. イメージに忠実に音を出すこと C. 出した音が、

身体の姿勢と音楽の不思議な関係

これは10年くらい前の話。あるレコーディングプロジェクトでミュージックディレクターを任されたことがありました。 プロジェクトの終盤、ミックス作業中のこと。 大まかなミックスはベテランのエンジニアの方に任せて、僕がチェックします。 エ「じゃ、再生しますね〜」 棚「ハイ!お願いします!」(椅子に座って腕を組む) エ「あ〜、棚橋さん、腕組まないでください〜」 棚「え???なんでですか?」 エ「聴こえ方変わっちゃうんで…」 棚「マジすか!?」 ということで、腕組みを解いてからチェ

ネタバレ注意!

村上龍の「コインロッカーベイビーズ(上)」の文庫本を読み終わったので、僕がビビッときたフレーズを紹介します。 まだ読んでない人は自己責任で閲覧ください。 そして、「私も読んだよ」っていう人は、ぜひ意見交換しましょ〜!(≧∀≦) ※下巻は今から読むのでネタバレ無しでお願いします!笑 以下、本文より抜粋 p43・倒れまいと思って次々に足を出す、それが走るということだ。四つん這いから立ち上がった最初の猿はきっと全力で走ったのではないだろうか。 p