見出し画像

身体の姿勢と音楽の不思議な関係

これは10年くらい前の話。

あるレコーディングプロジェクトでミュージックディレクターを任されたことがありました。
プロジェクトの終盤、ミックス作業中のこと。
大まかなミックスはベテランのエンジニアの方に任せて、僕がチェックします。

エ「じゃ、再生しますね〜」
棚「ハイ!お願いします!」(椅子に座って腕を組む)
エ「あ〜、棚橋さん、腕組まないでください〜
棚「え???なんでですか?」
エ「聴こえ方変わっちゃうんで…」
「マジすか!?」

ということで、腕組みを解いてからチェック。
その後、微調整して、完成。

でも…やっぱり「差」が気になる!笑
だから作業後にちょっと時間を割いて比べてみました。

その結果・・・

腕を組むと、ちょっとだけ音が籠って聴こえるんです。
自分の聴覚が、全周波数帯域に解放されていない感じ。

「腕を組む」という姿勢が、身体全体を緊張状態にするのかもしれませんね。
良し悪しをジャッジするという目線(耳線?笑)で聴こうとすると難しく考えてしまうせいか、無意識に腕を組んじゃったりしませんか?(^_^;)

ここで僕が言いたいのは、腕を組まずに聴くのが正しいんだよってことじゃなくて、一般的に、音楽を楽しみながら腕を組む人は少ない、っていう点。

提供者としては、リスナーの環境を想定するのが望ましいですよね。
以来、レコーディング音源だけでなくライブを聴く時にも気を付けてます。
腕を組んで音楽を聴いている友人を見つけたら、聴こえ方を比較させたりしてます。

いや〜、人体って不思議ですね!
皆さんも是非試してくださいね〜。


最後までお読みいただきありがとうございました(^^) 記事の更新は、あなたのサポートに支えられています。 感想をSNSでシェアしていただけると嬉しいです!