新しい○✕ゲーム
こんにちは。王手、毘沙門天と申します。
唐突ですが、今回は新しい○✕ゲームを考えていこうと思います。
○✕ゲームを掘り下げる
三目並べ
○✕ゲーム(Tic-Tac-Toe)は、2人のプレイヤーが3×3のグリッド状の盤面で交互にマル(O)またはバツ(X)を配置して行うゲームです。目的は、自分のマークを縦、横、斜めのいずれかのラインに3つ並べることです。最初に3つのマークを並べたプレイヤーが勝利となります。
三目並べといえば、ゴブレット ゴブラーズを思い出します。
異なるサイズのカップを使用して、ゴブレットを戦略的に配置し、どこにどのゴブレットを置いたか記憶しながら戦うボードゲームです。
三目並べのルールを発展させた、○✕ゲームの進化版だと思います。
ゴブレット ゴブラーズはシンプルで且つ、奥深いボードゲームです。
正直、このボードゲームより面白いものを考えるのは難しいので真っ向勝負せずに、三目並べという要素を抽出しつつ考えたいと思います。
知育玩具
とはいえ、そう簡単にアイデアは降りてこないので何か参考になるものはないか検索します。
そんな中、三目並べの要素を持つキッズボール ボードゲームという知育玩具を見つけました。
「実用的なボードゲームのおもちゃであり、子供や大人が集中して思考能力を訓練するのに役立ちます」
と書いてありますが、実際のルールは分かりません。
商品画像から察するにボールを穴にはめて、特定の形に揃えるゲームのようです。
何かヒントになりそうなので、このおもちゃに似たコンポーネントを作ってみます。
サンプル製作
設計
キッズボール ボードゲームをそのまま設計すると少々手間がかかるので、とりあえず板に棒が立っているものを作ります。
次にボールですがオリジナルの要素を加えたいので、ボール以外のものを考えます。
立方体や円錐などいろいろ試しましたが、直感的に12面体のダイスが面白い結果になりそうな予感がしたので出力していきます。
これでコンポーネントは準備できたのでゲームシステムを考えていきます。
ゲームシステム
難航
見切り発車でコンポーネントを作ったのもあり中々、良案が浮かびません。
ダイスに色のついたシールを張って個性をもたせたり、白と黒のダイスを出力し、オセロのようなシステムにしたりと、試行錯誤を重ねました。
煮詰まってしまったので、同サークルのメンバーである毘沙門天に相談したところ
「ダイスは1色だけでいいよ。それで○と✕のシールを貼ればいいじゃない」
その通りである
いつも要素を足して見通しが悪くなり、目的を見失ってしまう。
情報を取捨選択し、毘沙門天の言う通りにコンポーネントを整理します。
試作品
準備
マス目分ダイスを作るつもりでしたが、3つ並べることができればいいのでそんなにたくさん必要ないと感じ、8つにしました。
1ダイスごとに○×6、✕×6になるように貼っています。
偶然性
実際にどのようにダイスを置いていくのか、ダイスである意味が存分に発揮されるようなゲームシステムにしたいと試行錯誤を重ねていたら、あることに気が付きました。
置くのではなく狙って垂直に落とすまたは狙って投げることで、バウンドして思ってもみない位置に着地したり、✕を置きたかったのに○になってしまったりと絶妙な緊張感が生まれました。
さらに
既に置いてあるダイスに注目してほしいのですが、落とすまたは投げる時に置いてあるダイスに当てると、ダイスの状態を変化させることができます。
当てただけなのになぜここまで回転するか分かりません。
6面ダイスや10面ダイスで試しましたが、12面ダイスのみこの現象が発生しました。これで12面ダイスを使う必然性が出てきたのではないでしょうか。
これらの構造や機能を踏まえてルールを考えました。
新しい○✕ゲーム
ルール
ボード 1個
使用するダイス 8個
1.じゃんけんで先行後攻を決める。
2.先攻が◯ 後攻が✕とする
3.先攻がダイスを投げ、交互にダイスを投げていく。
4.先に縦、横、斜めのいずれかのラインに3つ並べれたプレイヤーが勝利。
※ただし、全てのダイスを投げて勝敗が決まらなかった場合は、既に投げられたダイスから好きなものを1つ選んで投げる。
以上が新しい○✕ゲームのルールです。
テストプレイ
まとめ
アブストラクトゲームを作っている身としては、こういった物理現象を取り入れて良いものか悩みましたが、プレイしてみてダイスをコントロールできる部分とそうでない部分との塩梅が絶妙だと感じたので採用しました。
それと、自分の落としたダイスが◯になるか✕になるか操作できない感じや相手のダイスに当てて逆転を狙うというゲームメカニクスも面白いと思いました。
近々、今回製作した3Dデータを配布しようと思っています。
準備でき次第、Twitterで告知いたします。
下記に配布しております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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