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グレイトフル・デッドはファンベースの原点だった?!

こんにちは。
働き方ラジオnoteの中の人、まあちです。

今回は、書籍「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」をひとり語りで解説している回(2024年6月公開)を紹介します。
前後編と2回に渡って公開されており、ここでは前編をピックアップしました。

1965年にアメリカで結成されたバンド「グレイトフル・デッド」の活動が、実はファンベースの元祖ではないか。
そんな視点から書かれた書籍の紹介、熱いです。

では、放送を少しのぞいてみましょう。


#160-1 ファンベースの元祖?グレイトフル・デッドというバンドの話(書籍紹介:グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ 前編)

グレイトフル・デッドは、1965年にアメリカのサンフランシスコで活動を始めたバンドです。
約30年間、多くのファンに支えられて音楽活動を続けていました。
彼らはその活動の中で2300回以上のライブを行っています。年に100回ぐらいのライブを30年近くやり続けたバンドなんですね。

彼らのファンは「自分たちはデッドヘッズ(グレイトフル・デッドのファンの総称)である」という自覚を持って、バンドと一緒にライブや場を作っていく、コミュニティを作っているという意識を持ってたんじゃないかなと思うんです。
バンドとファンが一緒に作るコミュニティが「ライブ」という場であるのが大きな特徴ですね。

皆さん、ヒッピー・カルチャーをご存じですか。
上へ上へみたいな上昇志向のカルチャーではなく、書籍には以下のように書かれていました。

横へ向こうへ前へ後へゆらりと動く。

書籍「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」より

グレイトフル・デッドは、このヒッピー・カルチャーをマーケットに変えた先駆者だとも言われてるんです。

今でこそ「ファンベース」が大事だって言われるようになっています。
働き方ラジオでも何度も紹介してきましたし、株式会社SessionCrewでも「ファンベース」は大事なコンセプト。
そのファンベースの元祖なんじゃないかと思う存在が、このグレイトフル・デッドです。

1965年にスタートしたこのバンドが、ファンを大切にして、それをしっかりとマーケット・ビジネスにしていったところが非常に面白いんです。
今日は、その中からわれわれが今どんなことを学べるのかをピックアップしてご紹介したいなと思っております。

1.製品の革新以上にビジネスモデルの革新が重要

ライブツアーって、セットリスト(曲順)はほぼ同じなのが一般的だと思うんですけれども、グレイトフル・デッドは毎回全く違っていました。その時のノリで曲の順番を決めたりするらしいんです。
そうなると、ファンは何度でも行きたくなってずっとツアーに同行するんですよね。

全米を一緒に旅しながら回るくらい熱狂的なファンたちに支持されていたからこそ、ライブを中心としたビジネスを展開できた。
それは競合にはできなかったこと。
つまり彼らは、他と違う方法でビジネスモデルを作っていったということなんですね。
この動きは本当にファンベースのめざすところです。

製品を革新しよう。
変わった音楽をやって、あっと驚かせよう。
それももちろんいいと思うんですけれども、ビジネスモデルを変えるっていう点は、われわれも学ぶことがありそうです。

2.変わり者を育てよう

グレイトフル・デッドは、自分たちがある意味変わり者だということを自称していて、ファンにも変わり者であることを推奨し認めています。
ライブの場は、その変わり者たちの自己表現の機会の場としても提供していたとか。

「自己表現」は働き方ラジオでも大切にしている言葉です。

ライブという場を自己表現の場所とすることで、ファンに愛着を持ってもらおうとしていたのかもしれません。
愛着を作るということはファンベースを作るために大切な一つの要素なんです。

コミュニティでは、参加するメンバーがその場で自己表現ができるのかがすごく大事なんですよ。みんな最初はなかなか発言しないことも多いんですけど、いろいろな仕掛けをしていくうちに少しずつ自分から発言していくようになる。
そうやって自己表現をしていくと、だんだんと居心地が良くなっていく。

グレートフル・デッドも、居心地の良い場を作っていくってことを当時からやっていたんですね。

変わり者を認め育てていき居心地の良い場所を提供していく。
これも、ファンベースを作るために非常に参考になる考え方だと思いました。


続きはぜひ、メインパーソナリティーの解説にて音声でお楽しみください。

最後に

放送を聞いて、興奮しました、笑。
すぐさま書籍も購入しましたし、放送も繰り返し聞いています。

わたしも長年ファンでいるバンドがあるし、それ以外にも推したいものがたくさんあって、製品を買ったり人に紹介したりしています。
ファンベースで言うところのファン側ですね。

そんな活動をしていて感じるのは、以前からのファンを大切にしてくれる企業や人は、もっと推したくなるということ。
グレイトフル・デッドも熱狂的なファンたちを大切にし、彼らが自分らしくいられる場所を提供してきたからこそ、ここまでたくさんのファン「デッドヘッズ」たちに愛されたんだなと思いました。

グレイトフル・デッドみたいにすでにそこにいるファンとの絆を育むことは、ビジネスや活動、コミュニティを盛り上げていくことにもつながりそう。あなたの周りにも「デッドヘッズ」たちがいるかもしれませんよ。

書籍はこちらです⤵

この本は、彼らの活動がマーケティングに通じるのでは、という視点で書かれています。

でも、ファンベースのファン側にいるまあちとしては、音楽を通してファンと一緒に「今、この瞬間」を楽しむことを大切にしていたバンドのことを純粋に知ってほしいとも思いました。

アルバムに同封されたはがきでコミュニケーションを取ったり、特別な電話番号からファンのみが良い席を予約できるようにしたり。
コアなファンを特別扱いすることで、さらにコアなファンを増やしていく。
そんなエピソードが満載の後編も熱くてオススメです!

編集:坂本リサ
執筆:まあち(森真弓)

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