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実家の片づけ、そして生前整理について思うこと

時々、ご依頼いただくのが、実家の片づけの仕事。
ご依頼者は、親のほうではなく、息子さん、娘さんからの依頼がほとんどです。

もう両親が亡くなってしまい、実家を売却、処分、またはご自分たちが移り住むなど理由は様々です。

そして、一様に共通しているのは、荷物、モノが多すぎて、自分たちだけでは片づけられないということです。

私も何度か現場に立ち会ったことがありますが、とてもじゃないですが、ひとりやふたりで短時間で終わる量ではありません。

親が元気なうちからすこしづつ整理を

そんな毎日毎日片づけけていられるわけでもないので、下手をすれば、1ヶ月、いや2ヶ月以上かかります。

場合によっては、週末だけとなると、半年くらいはかかるかもしれません。
それくらいすごいんです!

しかし、決して、家の中が汚いとか、よくテレビでやっているゴミ屋敷ではなくても、家一軒分片づけるのは、そんな簡単なことではありません。

洋服や着物から始まり、アルバム・写真類、子供たちの小さい頃の思い出の品、もう使わなくなった家具・家電、他人から見れば、絶対ゴミだろうと思われるものなど、それはそれはたくさん出てきます。

でも、本人や家族にとっては、捨てられない思い出だったりします。

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そういったことを考えると、親が元気なうちから、少しづつでも片づけを始める、いわゆる生前整理は大事かなと思います。

親の気持ちを考えながら、整理することが必要

でも、それがなかなかうまくいきません。
ヘタに親に捨てろ、捨てろと強要しようとすると、もうそれはタイヘン!

親子喧嘩の始まりです。

先述したように、子どもたちから見れば、不要、ゴミと思われるものでも、親にとっては、今まで生きてきた証、思い出も含めて、切っても切れない大事なモノです。

そんな簡単に捨てられるか!

という親の気持ちがあるので、片づける側、子どもたちもそのあたりの気持ちを共感してあげないと、生前整理、片づけはうまくいきません。

ご依頼者の娘さんと親御さんが目の前で言い争いになった場面は、わたしも何度か遭遇しています(笑)

そういった意味では、我々のような第三者が間に入って、お互いの間をとりもちながら、片づけをすることも時には必要かなと思います。

親子のように関係が近すぎると、逆にことがうまく運ばないことがありますし....。

たかが片づけ、されど片づけ

しかし、だからといって、親のほうもただそのままにはせず、少しでも早い段階から手を付けないと、結局子供や周りの人たちに迷惑をかけることになります。

なかなか難しいことですが、高齢者がさらに増えていくこれからの時代は、他人事では済ませられない問題でもあります。

たかが片づけ、されど片づけ。

なかなか、いろいろな問題を抱えていますね。

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