【詞】心を紡いで僕らは

▼今回の概要▼

僕がVo&GtをしているSUN NOT TARGETの歌詞についての話
今回は『缶コーヒーを買いに』という曲

※注意
・ネタバレというか、曲についてのイメージがついてしまう可能性もあるので、そこは承知の上で読んで欲しい
・読んでも「へー田中はそういう風な想いだったんだー」ぐらいに思って、曲を聴いてくれた方は各々の自由な受け取り方をして欲しい
・そして文章が長い。すまん

♪MV

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▼ここから本題▼

・「街」「人」

過去にあった大きな災害や事件、事故に対して、これから先の自分の知らない人に対する出来事

話を聞くだけでも悲しい。募金等で何か役に立てることがあればとは思う
ただ、薄情かもしれないが、身近なところで目の当たりにしている方々程の気持ちはない

「街」である僕は、ほとんどの時間、その出来事を忘れて生きている
何かの話題で出た時に思い出して、心痛めて、また少ししたら忘れて。そんな繰り返しだ

僕の周りでのことであれば心情はきっと変わる
行動もきっと変わる。僕自身の生活も
その時、僕は「人」として想う
「あの時」なんて後悔も、今以上に思い続ける

大げさなことじゃなくて寿命だとしても
いなくなった人に対しての想いは、誰かにとっては「街」で誰かにとっては「人」


・「心を紡いでどこからどこまでいけるだろう」

実は当初、「心を紡いで僕らはどこまでいけるだろう」という歌詞にしようとしていた

日々、人と人が触れる中で生きている。世界も、僕も

各々のスタートは違い、各々の向かう先は異なる
あなたは「どこから」なのか分からないけれど、出会ってくれたことで僕の「どこまで」は変わる

あなたの向かう先で交わった僕は「どこまでいけるだろう」
僕の向かう先で交わったあなたは「どこにいくのだろう」


・「他愛ある」

普段、僕は「たわい」と読む

あれ？「たあい」って歌っていない？
そう。この曲中では「たあい」と読んでいる

気付いている方もいるかもしれないが、歌詞は「渡した誓い他愛あるそんな日が」だが、歌は「私達描いた愛あるそんな日が」と歌っている

そもそも「他愛ない」は耳馴染みあると思うが、「他愛ある」は使用することのない言葉ではないだろうか

「他愛ない」は「取るにたりない」等の意味で使用される
「他愛ある」に正式な意味があるかは不明だが、「満たされている」というニュアンスで使用している

「渡した誓い他愛あるそんな日が」
日々、人と人が触れ合っている中で
誰かから受け取ったもの、誰かに渡したもの
それで満たされる人生は素敵なものであって欲しい

「私達描いた愛あるそんな日が」
人が人を想うこと
些細なことであっても、想いが続くことを願って


・「缶コーヒーを買いに」

冒頭に戻り
「街」「人」なんて話はしたが、いずれ僕自身の終わりも来る

それは100歳になって天寿を全うするかもしれないし、病気になったり、事故に遭うのかもしれないし
家からコンビニに出かけるだけの何気ない時かもしれない
そんな意味を込めて、この曲名

その時はいつか分からないけれど、僕が誰かを想っている様に、その時は誰かも僕を想ってくれたら嬉しいな
あなたの大切な人に対するあなたの想いは、その人にとっての光だよ。きっとね

という歌。長々と読んでくれてありがとう

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