現身から応身へ

地上に生まれ落ち、はじめに自己同一化するのが月ですが、太陽の自己分割であるならまず、水星から体験獲得するはずです。水星から冥王星に向かって順番に体験すれば全惑星意識です。それが地球に依存した月から体験するのは、大きな自己(太陽)を映し出した小さな自己(月)という、反映と幻影の世界で、大きな自己の現身として生きる必要があるからではないでしょうか。この世界は分割というより投影の世界だからです。 太陽を映し出した月という関係性で考えると、月の年齢域に、一番はじめの個人を越えたものである両親や養育者を投影しますが、月は本当は太陽を映し出し、つまり大きな自己の現身であることが本質です。要するに応身です。月にあるものを解明していくと、はじめは幼少期の記憶ばかりだと感じますが、そこには大きな自己の記憶が納められています。掘り起こせば現身から応身へと変身します。

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