部分から全体へ

恒星から下りてきた存在が肉体に宿ることで、肉体に火がともり、肉体の持つ癖こだわりに息が吹き込まれます。時間の流れに乗る肉体には、過去から蓄積され、意味をなくし形骸化したものが眠っており、恒星に存在の根拠を置く本質的自己が下りて来ることで、眠っていたものは意味を持ち、つまり生命力が引き出されます。

本質的自己は、肉体の持つ癖こだわりを理解していき、資質を掘り起こし生かしながら目的を達成しようとします。ですがここで地上原理というものが働き、癖とこだわりを生かすことを抑えられ、一律に誰もが同じように生きるよう教育されていきます。癖とこだわりはよくわからないものとなり、背中に張りつき、不気味に追いかけてくる影となり、支配されていきます。分割して地上に下り立ったのにも関わらず、癖とこだわりのうち、より小さな部分しか生きることができないということです。

ということで、部分から全体へ、一部ではなく全部を生きることで、癖とこだわりは、本質的自己が地上で生きるときのバリエーションになります。「こんなことできるよ」と。

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