陰陽化を解くことの衝撃

一方に張り付いていると、もう一方しか見ることができず、どこかに張り付いていると、そこからの景色しか見ることができません。何かに気がつき理解するとき、小さな統合が起こっています。張り付いていたものから自由になり、見えなかったものが見えます。

16塔で星に飛び出すとき、陰陽化を解いています。何かにどこかに張り付いていたのが剥がれ落ち、どこにも何にも触れることができず、主体が消えます。自分と言うのは、地面に着地し、どこかの壁に張りつくことで実感しているもので、その足掛かり手掛かりがなくなることで、自分が消えると感じます。そこではじめて自己になります。「星に飛び出す」と言うけれど、飛んでるわけではなく、陰陽化を解くことが、まるで飛び出すみたいに、爆発するみたいに衝撃的なことだということです。陰陽化することも同じように衝撃的ですが。

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