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都会人の田舎暮らし2静岡#224(終) 「静岡、ありがとう」

6月30日、僕の静岡での仕事は全て終えた。
翌日7月1日朝7時頃、起きると外は大雨。
この様子じゃ駅まで歩けないな。
とりあえず、部屋の掃除と身支度を終える。

同じ寮に住んでいるババッチさん(ここに来て初登場!ホテルの調理場の仕事をしているので、時々晩御飯を振舞ったりしてくれた。気さくな40代男性)が車で駅まで送ってくれるとのことなので甘える。

8時過ぎに最寄りの駅に着く。
発車まで時間があり、少し話す。
ババッチさんが思いついたように、
「あ、俺さ、熱海の方に用事があるから熱海駅まで送ろうか?」
と言ってくれた。
さすがにそれは悪いと思い、一度お断りしたが、それでもグイグイ来てくれるので熱海まで送ってもらうことに。

窓の外を見ると、メイさんと来たいつもの海。
熱海へと向かう車は、どんどんとこの町から離れていく。
本当にいい町だったなぁ。
海、山、川、豊かな自然に囲まれていて、のどかで穏やかな町だった。
人は皆、思い思いに暮らしていて、温かみを感じた。
しばらくこの景色を見ることもないのかぁ。
別れはいつも寂しさを連れてくるが、車のスピード感がそれを感じさせなかった。

車内では今後の僕の生活の話題。
とりあえず東京に1ヶ月住み、新しい活動に向けての準備。
その後、大阪の実家に戻ったあと、またどこかでしばらく田舎暮らしをしようと思っている。

11時前に熱海駅到着。
ババッチさんに別れを告げ、電車に乗る。

8ヶ月の静岡田舎生活も今日で終わり。
良い縁だったなぁ。
メイさんや他の職場の人達、駄菓子屋のお父さんお母さん、色んな人やこの町との縁が日々、僕の田舎暮らしを充実させてくれた。
楽しかったなぁ。
静岡の皆さん、ありがとうございました。

そしてこれからまた、新しい縁に向けて歩き出す。
僕は常に、ワクワクの方向へ。

#25 (終) この町大好き。故郷がひとつ増えた。https://youtu.be/PGV8ZeP4twk

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