カカオは「焙煎」それとも「焙炒」?

煎る、炒る、どっち?

カカオを焼くことは焙煎とも焙炒とも人によって表現が変わるんですが、焼き方で次第ですので別にどっちでもいいです。
うちはどっちかと言うと「煎る」なので「カカオ豆を焼く=炒る」とも限りませんよ、ということだけ主張しておきます。

意味はいずれも「熱して焦がすこと」ですが、「炒る」は「鍋などで熱して焦がすこと」、「煎る」は「火であぶるなどして熱して焦がすこと」、「熬る」は「鍋などに入れて火であぶって焦がすこと」と使い分けられています。
引用元 https://meaning-difference.com/?p=12461

フライパンなら「炒る」でしょうし、オーブンなら「炒る」「煎る」どちらもありえますね。
コーヒーロースターを使ったら直火・熱風(半熱風)のどちらかで変わりますけど、主流の方式でいうと「焙炒」です。
でもコーヒーで焙炒と言う人は殆ど聞きませんね。
「焙炒」と最初に言い出した人は、恐らくコーヒーの焙煎との差を表現したかっただけだと思います。

コーヒーと比較すると到達温度が大きく違います。
コーヒー豆なら200℃前後、カカオ豆は深煎で無い限り150℃超えることはない、と大きな差があります。

あとは豆の大きさです。
コーヒー豆は10mmを超えることはほぼありませんが、カカオ豆は全長20~30mm厚みは10mm程度(薄いものもあります)と体積で比較すると数倍の違いがあります。
コーヒー豆と違って大きくなる分、芯まで熱を伝えるためには温度を低めに抑えなければなりません。
加熱時間も長くなります。
その差を「炒る」と表現したかったのかもしれませんね。

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