見出し画像

チョコレートをカカオから作る

Concheではカカオ豆からチョコレートを製造していますが、今回はカカオからチョコレートを作るワークショップについてのお話です。

店舗では場所の都合上、ワークショップを実施していないのですがご依頼いただいた先や施設でカカオ豆からチョコレート作り体験を行っています。
創業後の2年目くらいから依頼が入るようになり、年に片手ほどの回数ですが実施してきました。
対象は小学生のみの事もあれば親子で、または大人だけの講座など様々です。
高校生向けの授業を実施することもあります。
作業自体はシンプルなので小学生3年生くらいなら一人でもできるほどの難易度です。
今年はコロナ禍のなかでワークショップは中止や延期となっていましたが、9月中旬に久しぶりに実施することができました。

画像1

ワークショップの内容

講座では以下の流れを60分または90分で実施しています。

1.チョコレートの話
せっかくチョコレートになる前の原料が目の前に並んでいるので、実際にそれぞれ手にとってもらいながらチョコレートが何で出来ているのか簡単に説明します。
時間に余裕があるときは資料を用いてカカオに関する話もします。

2.カカオの皮むき
焙煎済みのカカオ豆を準備し配布するため、参加者さんそれぞれにカカオ豆の観察をしてもらいます。
見た目や感触、匂いなど殆どの方にとって初めてのカカオ豆との接触です。
観察が済んだ後はそれぞれ皮を手で剥いてもらい、興味のある方にはそのまま食べて貰うことも。

3.作業開始
先程剥いたカカオに加えて事前に用意してあるカカオニブを乳鉢へ投入します。
乳棒で圧力を加えて大きな粒を潰しながら、徐々に粉末状へとカカオが形を変えていきます。
途中、電子レンジをつかってカカオと乳鉢を温めながら作業を進めていきます。
30分ほど、延々とゴリゴリゴリ。
時間に余裕があるときはこの時間を十分にとっていて、私は参加者さんをひたすらに応援しています笑

4.残りの原料を投入
カカオがペースト状になったら残りの原料を投入していきます。
もちろん参加者毎にペーストの具合は異なるのですが、粒が粗く残っていても仕上げには問題ありません。
通常よりも少し多めのココアバターを溶かして混ぜることで、この後の作業に支障がでないよう考慮しています。

5.型へ流し込み冷却
しっかり混ざるまで乳鉢での作業を続けます。
残り時間を見ながら、進捗の早い順にチョコレート型へ移していきます。
型についてはいつも用意していくのですが、お店で使うモールドの事もあればプラスチックモールドだったり、もなか皮を使ったり、その場に合わせて考えています。
この頃には参加者の皆さんが体力を削って自分で作ってきたチョコレートに愛着が湧いていて(笑)、絶対に無駄にしないんだと必死になります。
どうしても器やスプーンやスパチュラに残ってしまうチョコレートを手で拭って舐めたり、それぞれ自分専用なので自由です笑

6.試食タイム
できたチョコレートはだいたい10分前後で固まります。
その場で出来上がった自分で作ったチョコレートを召し上がっていただく時間は至福のひとときです。

画像2

ワークショップを通じて

体験を通じていつも話しているのですが、チョコレートの原料がどこから来ていてどうやって出来上がっていくのか、それを体感していただく内容となっています。
普段口にしているチョコレートの背景やストーリーを知っていただく事を講座の一番の目的にしているため、あまりお店のことはお話していません。
不必要にお店の宣伝も行わないので、施設の方が大丈夫ですか?!と声を掛けられることも笑
この体験を通じてチョコレートに興味を持ってもらえたり理解してもらえることができればそれで良いと思っていますし、講座を通じて私と参加者さんの交流を図ることができるのでそれが一番の宣伝になるのではないかと、そう考えています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?