2021年バレンタイン〜ホワイトデー振り返り

コロナ禍で様々な業種で影響を受けていますが、当店も多分に漏れず多大な影響を受けています。

よくご質問をいただきますが、カカオ豆の調達や価格に関しては以前後で大きくは変わっていません。
一部取引先の事情により値上げはありましたが、コロナの影響という訳ではないようです。
当店は直輸入を行っておらず商社や輸入元を通じてカカオ豆を購入しているため直接の影響は知りえませんが、以下のように推測しています。
国際的なカカオ豆相場(ロンドン・ニューヨーク市場)は上昇することはなく、むしろ需要の減退により下落しています。


〈カカオ豆相場が急落 コロナ禍で1年9カ月ぶり安値〉(日本経済新聞2020年7月21日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61713490Q0A720C2QM8000/

逆に輸送コストが上昇しているので、結果的にはプラスマイナスという感じでしょうか。

チョコレート小売への影響

今年は影響をうけることを予め想定し、少しでもお客様との接触を増やしてボリュームを維持しようという目的で昨年よりも販売箇所を増やしていきました。
例えば百貨店での催事です。
昨年は松坂屋静岡店のみでしたが、今年は松坂屋静岡店に加え三越伊勢丹静岡店、遠鉄百貨店(出品のみ)となりました。
松坂屋静岡店単体で比較すると予想通りの厳しい結果となりましたが、全体でカバーしたような感じです。
松坂屋・伊勢丹・店舗が徒歩圏内なのでカニバリズムは否定できませんが、単体よりは良いのは間違いありません。

店舗の売上を分析してみます。

静岡のコロナ患者1例目は2020年2月28日。ダイヤモンドプリセス号の乗客でした。その頃は未だ対岸の火事といった具合で緊張感はほとんどなかったように記憶しています。
影響が出だしたのは志村けんさんが亡くなられた4月からでしたね。

当店は2020年1月31日に現在の場所へ移転しました。
そのため昨年の2〜3月はテレビ取材も複数回あり、新店効果もあって客数はかなり多くなっています。
2021年の2~3月の客数(店頭のみ)は-35%でした。
コロナ対策も踏まえて接客時間やお客様の滞在時間を極力短縮するため、今年は予め複数の商品を組み合わせたセット商品をメインに販売してきました。
店内飲食も自粛し飲食メニューを縮小したこともあり、客単価は+25%となりましたので売上額の減少幅はそれほど大きくありません。
(これまでの影響の蓄積からするとかなり厳しい数字ですが。。)

ちなみに飲食メニューの販売数は-80%。
テイクアウトのみのご利用と一部メニューの休止という事情はありますが、かなりの影響がありました。
全体の売上から飲食分を除き物販のみで比較しても、やはり客数は減少しています。

店頭だけでなく、ウェブや卸価格を含めても2〜3月の売上はやはり2020年比では減少となりました。
1年をかけて既存商品のリニューアルや様々な新商品の販売など自分で考え得ることはやってきましたが力及ばず。
この時期に売上の貯蓄を作れないとなると2021年も決算は厳しい結果となりそうですが、少しでも改善できるように春以降にできることを考えていきます。

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