趣味は着物と言えるまで 1
10年ぐらい前に、生まれて初めて自分で着物を買いました。黒地に小さな十字絣の大島。一目惚れでしたが、成人式に朱鷺色の振り袖を選んでくれた母は、「あら、随分渋いわねぇ…」とちょっと寂しそうにいいました。
合わせようと揃えた帯はこれまた渋く、古いインド更紗を骨董通りの古民藝もり田さんで求め、帯に仕立ててもらったもの。
思えばこの時、我が資質は定まっていたんだと思う。
しかし自分一人で着られない、ということが大きな障害になり、特別なオケージョン以外で、なかなか着る機会がありませんでした。時は過ぎ、ある人との出会いから、また着物熱が再燃しました。
着物道、入り口の手前ぐらいには立てたかもしれない。(これ続きます)
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