監査法人定期採用 就活の感想②

前回の続きです。
前回の記事はこちら↓↓

これから就活する方に一番伝えたいことは前回の記事に書いたため、読んでない方はよかったら読んでください。
今回は私が実際に就職活動でやったことを中心に書こうと思います。

就活については今回でおしまいにしようと思ったら、長文になってしまいました。
ほとんど日記ですが、よろしくお願いいたします。



■私の就活の流れ


1.~11月(論文式試験本番までの期間)

就活は一切しませんでした。監査法人は30代は入れない、入れたとしても干されるだけ……という噂を聴いていたため、試験前に残酷な事実を知りたくなくてイベント等には参加しませんでした。

2.11月~12月(論文本番直後から12月末まで)

論文式試験直後から各法人の就活イベントの予約受付がスタートしました。
前回の記事にも書いた通り、就活においてこの期間が一番大事な期間だと思います。

私はこの時点で具体的な希望は全くなかったので、法人や事業部等では絞らずに、まんべんなく大量のイベントにエントリーしました。
12月末までに参加した説明会等のイベント数は43(大手35、大手以外8)、大手から中小までゼロベースで就活することにしました。
この期間にとにかくいろんな人から話を聞こうと思い、100名近くの職員の方からお話を伺いました。イベントに参加していたら個別相談に誘われ、こちらも積極的に参加しました。
ある準大手の法人と最終的に第一志望にした大手法人とで迷いましたが、途中で大手を第一志望にしようと決めました。
いろいろあって年末までになんとなく「第一志望いけるのでは?」となり、イベント期間は終了。
この時点で大手の選考は第一志望のみ進もうと決めました。

3.1月~2月(合格発表直前まで)

大手のイベントは行われず、個別相談が行われる期間です。
私は年末までである程度手応えを感じていたため、個別相談には参加しませんでした。
前述の通り、第一志望以外の大手法人の選考には進むつもりはなかったのですが、万が一論文不合格だった場合は次回論文後に再び就活をすることになるので、リクルーターからのメールには最低限失礼のないように返信しました。
大手以外の法人は第一志望で内定が出なかった場合にすぐに選考に進めるよう、軽く連絡を取っていました。
この期間にESを書いたり面接練習も行いました。


4.選考

合格発表後に第一志望の法人の選考エントリー、ESを提出して面接。
私は第一志望しか選考に進まなかったので、面接はガチガチに緊張しながら参加しましたが、和やかな雰囲気で5分で終わりました。

■私がイベント期間にやったこと

ここでは私がイベント期間中にやったことをもう少し詳しく書きます。

<論文後の就活解禁から2週間後(12月初旬)までの期間>

私は「自分のスペックでは、一般の転職活動で就職するより会計士試験に合格する方が簡単だ」という気持ちで受験勉強を開始してしまったため、法人選びをするための前提知識が不足していました。
そのため、就活開始2週間は大手のイベントに参加する際には、「法人選び」という視点ではなく、
・会計士の仕事とは?
・監査法人ではどんな業務を行っているのか、そもそも監査って何?
・どんな業界があるのか、自分はどの業界に興味があるのか

という視点で就活イベントに参加しました。

この時期のイベントでリクルーターと話す際に気を付けていたことは、
素直に知らないことを伝えて、「知りたい」という意思表示をすることです。
監査法人の就活は一般就活と異なり、準備期間がほとんどないため、法人のパンフレットやHPを全てチェックした状態で参加することは困難です。
リクルーターも就活生が無知なことは分かっているので、何でも聞いて大丈夫な雰囲気でした。(もちろん、常識的に不適切な質問も存在しますが)

準大手・中小監査法人のイベントに参加する際には、大手とは違い、最初から「この法人はどんな特色があり、どういう人物を求めているのか」という視点で就活しました。
大手以外の法人は就活で接触できる回数が限られていたため、なるべく1回で法人のことを知れるように、パンフレットやHPのチェックなど、事前準備もしっかりしました。

この期間は具体的には次のようなことを行いました。
・事前に自己紹介(約20秒)を準備、長くなりすぎないように事前に練習する
・最初の質問が回ってきた時に今回のイベントに参加した目的を伝えてから質問する
・上の職階の方と少人数で話せる機会があれば就活相談する
・リクルーターからのメールには全て返信する
・相手の職階や年齢によって態度を変えない、自分が一番下っ端なことを忘れない
・一日の終わりに誰からどんな話を聴いたのか、法人ごとにノートにまとめる

<12月初旬から12月末までの期間>

就活開始2週間で大量の情報を集められたため、この期間のイベントはある程度気になる事業部(大手以外は気になる法人)のものに絞り、情報を整理することを重視しました。
就活解禁直後はイベントに週15個くらい参加していましたが、この期間は週7個くらいでした。
また、情報整理と同時に自己分析も行い、自分の就活の軸を決める期間でもありました。
メールを返信していたら個別面談のお誘いを頂くようになったので、言われるがまま個別面談に参加したり、興味のある事業部の方には自分から個別面談のお願いをしたりしました。

この期間に気を付けていたことは、第一志望以外の業界や事業部について興味を失わないようにすることでした。

私は前の期間で直感的に魅力を感じる事業部を見つけました。
しかし、監査について全く無知な状態で就活を開始してまだ2週間だったので、気の迷いでその事業部を志望しているだけかもしれないと考えました。
なので、この期間は他の事業部の情報も整理しながら、魅力を感じている事業部が本当に第一志望なのかを理詰めで確認する期間でもありました。

この期間にやったことは次の通りです。

・志望度の高い事業部のイベントの前には時間の許す限り業界について下調べする
・第一志望の事業部のパートナーとリクルーターに第一志望である旨を伝える
・業界地図を眺める
・空いた日にビジネスマナーの本を読む
・自己分析
・他の就活生と語り合う(友人や、ツイッターで見つけた人と電話したりしました)
・一旦冷静になるため毎日2時間は就活について考えない時間を作る


こんな感じで就活をしました。


■やってよかったと思うこと

前述の私が実践したことのうち、間接的にやってよかったなと思ったことについて書きます。
「間接的に」というのは、選考には直接的な影響をあたえないかもしれないけれど、私の気持ちの面でやってよかったと思ったからです。

・自己分析

就活イベントで情報を集めていると、魅力的な話ばかりでどの法人を志望すべきかわからなくなりました。
そこで私は自己分析を行い、自分の判断の基準(よく就活の軸といわれるものです)を探しました。
私は今までの自分を変えたくて会計士試験の勉強を始めたので、過去を振り返るのはとても苦痛でした。
しかし、過去の自分が大きな決断をしたときの思考回路や、失敗したこと、成功したこと、どんな人といたときに自分は成長できたのか、これからどんな人間になりたいのか等を整理していくうちに、自分がどういう職場で働きたいのかが見えてきました。
大学中退については、過去の転職活動では取り繕おうとして上手く答えられずに困っていたのですが、自己分析の過程でしっかりと自信をもって説明出来るようになりました。
個別面談の際には私個人のことについて深掘りされる機会も多々ありました。大学中退や過去の離職の経緯なども聞かれましたが、自己分析で多くのコンプレックスを解消できていたので、自分のことでも自信をもって答えることが出来ました。


・他の就活生と語り合う

コロナ禍のため直接お会いすることはほとんど出来ませんでしたが、電話やツイッターのDM等で年齢や属性関係なしに他の就活生とコミュニケーションを取っていました。
意識的にやっていたわけではありませんでしたが、後から振り返るとこれは本当にやっていてよかったです。

情報収集の面でも役にたったのですが、それよりも他の人の尊敬できる面や自分の長所に気づくことができた点でとてもよかったです。

同年代の社会人経験がある方々はそれぞれ就活の視点が異なり、多くの気づきを得ました。私が持っていないものを持っている尊敬できる方ばかりでした。
社会人経験のない学生と話すと、職務経歴に自信のない私の中にも何かしらスキルのようなのもが形成されていることに気づき、前向きになれました。

また、20代の就活生とこれからやりたいことや、なりたい会計士像について話していると、会計士は「可能性は無限大」といっても過言ではない職業なんだと思い出させてくれました。「飢えなければなんでもいいや」という思考になりがちな私にとって、希望をもって将来について語る就活生の存在はとても大きかったです。


■最後に


就活は大変でしたが、とても楽しかったです。短期間のうちに価値観も大きく変わりました。
前回の記事でも書きましたが、就活に正解はないのでここに書いたことは参考程度にとらえてください。

自分の就活が成功したかどうかはこれからの自分の頑張りによると思っています。
これからは責任感をもって働き、「ここに就職して本当に良かった」と心から言えるようにしたいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


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