クリップファイル界に革命を起こすセキセイ社製「アクティフV」の素晴らしさを全身全霊で語りたい
「クリップファイル」は、お好きですか?
ペンやノートなど様々なツールがあふれる文房具の世界には、クリップファイルというプロダクトが存在します。
クリップボードとも呼ばれ、おおまかな構成要素は厚いボードと、紙を挟むためのクリップ。
素材は強度のあるPP(ポリプロピレン)で作られることが多く、硬いボードにより場所を問わず筆記をしたり、資料を収納して持ち歩いたりできる、汎用性と機動性の高さが光るプロダクトです。
クリップファイルとの初めての出会いは、小学生のときに支給された「生活科ボード」。生活科という当時は重要性が分からなかった、あの教科。
アサガオの観察をしながら生活科ボードを使って感じた「観察とスケッチを同時にできるこの道具やばい」という衝撃が、クリップファイルの魅力に気づいた原体験でした。
クリップファイルは社会人になった今でも欠かすことができません。
頭の整理をするための言語化や資料のスケルトンづくり、日々の内省、モヤモヤとした気持ちや愚痴の棚卸し。
アーカイブはしないけど思考の整理として紙に書き出したいとき、裏紙を気持ちよく使うための道具としてクリップファイルを毎日使っています。
直近のメモ(これ以上は頭で考えても無駄というとき、クリップファイル片手に社内のカフェに移動してメモ書きをするか、人と話すことが多い)
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静かにそして確実に、クリップファイル界の歴史を塗り替えている「アクティフV」
さて、そんなクリップファイルの世界に突如現れた「アクティフVクリップファイル」という製品があります。
製造元は、セキセイ株式会社。ファイルやノートなどを製造する文具メーカーです。
同社の手がける「発泡美人」のクリップファイルは品質・コストともにレベルが高く、国内最高峰のクリップファイルだと感じていました。
そう、「アクティフV」が現れるまでは。
向かって左は今まで愛用していた「発泡美人」。右が「アクティフV」
決して話題にはなっていませんが、クリップファイル界の常識をひっそりと塗り替え、クリップファイルの新しいスタンダードになり得る逸品です。
声を大にして伝えたくなるその素晴らしさから、そしてセキセイ公式Twitterは、製品PRよりもセキセイインコなどの鳥ツイートばかり(だがそれがいい)なので、僕がこの場を借りて「アクティフV」の魅力を語ります。
なにがそんなに良いのか?
絞りに絞って3点で解説します。それ以上は飲み会などで語ります。
全体の外観は上のとおり。ここからは各部分にスポットを当てて解説する
1. 薄さと強度を両立させたパーツ構成とマグネットクリップ
クリップファイルは、狭いデスクや立ちながらの筆記、資料保護のためにそれなりの厚みになります。
一方で「アクティフV」は素材の構成により、薄さを追求しながら強度を担保。カバー部分と下敷き部分の厚みを変えて接合することで、最低限の部分のみ強度を保ちつつ、プロダクト全体の薄さと軽さを実現しています。
厚みのある3つ折り型の「発泡美人」。2つ折り型でもそこそこ厚みが出る
薄さと強度を両立した「アクティフV」。美し薄い
薄さを実現しているのは素材構成だけではありません。「アクティフV」から採用されているマグネットクリップも薄さに一役買っています。
強力なネオジウム磁石を採用し、薄型ながら10枚程度の紙を固定できる安定感もあります。
ネオジウム磁石が仕込まれたクリップ部分。磁石固定部(受け側)の段差がなくなるとさらに良い
個人的に、本体を横にして使うことが多いのですが、クリップが薄いので筆記時に、クリップが手に干渉してストレスを感じることがありません。
上から手を置いて筆記ができる薄型クリップ
ちなみに使いどころは難しいですが、本体が軽いので冷蔵庫に貼って使うこともできます。
5枚程度であれば紙を挟んでスチール面にくっつけられる。冷蔵庫に貼れるクリップファイルなんて、かつてあっただろうか
2. 潜在的なストレスを解消してくれるポケット部分のストッパー
たいていのクリップファイルには、資料を入れられるポケットが付いています。
従来のクリップファイルにみられるポケット部分。なお、中央のポケットは破れてしまったためガムテープで補修中
すぐには捨てないメモを一旦残しておくのに便利なポケットですが、「カバーの開け閉めに伴って収納している紙がずれてしまう」問題がありました。
従来のクリップファイルで生じる、紙のずれ問題。カバーを閉じるたびに紙の位置を戻す必要がある
そんな課題を解決したのが、アクティフVのストッパー機能。
些細なアップデートですが、このストッパーがあることにより、収納した紙の位置ずれを気にすることなくクリップファイルを開け閉めすることができるのです。
アクティフVから採用されたポケット横のストッパー。けなげで可愛い
ちなみに、この場所にペンホルダーを付けてしまうメーカーもありますが、僕は不要だと思います。
ペンホルダーを付けるならば、軸径やデザインをクリップファイルに最適化させたペンも一緒に開発すべき。それなしにペンホルダーを付けてしまうのは無責任です。
3. 他の荷物を傷つけにくい角のラウンドエッジ加工
おおげさな言い方をすると、クリップボードはときとして凶器になります。
カバーを閉じたとき折り曲げ部分の端が、カバンの内側や他の荷物を傷つけてしまうことがあるのです。
従来のクリップファイルに見られる角部分。意外と鋭利なので革製品などと一緒に持ち歩きにくい
一方、アクティフVの角は丁寧に丸くカットされていて、他の荷物を傷つけてしまう可能性は低いといえます。
ラウンドエッジ加工されたアクティフVの角部分。ナイフみたいに尖って触るものみな傷つけない
以上、セキセイ社製「アクティフVクリップファイル」の素晴らしさと、クリップファイル界に起きている革命のお話でした。
本当に良いプロダクトなので、多くの人に知ってほしい
正直なところ「これを待っていた!!」という人は少ないと思います。満たしているニーズがあまりにも潜在的だから。
しかし、そういった言語化されないけどユーザーが日々感じている、それも本人が気づかずに感じているストレスを解消してくれるのが、素晴らしいプロダクトです。
「アクティフV」をできるだけ多くのクリップファイルユーザーに知ってもらい、クリップファイルのアップデートがもっと加速すると良いなあ。控えめに光る銀箔のロゴを見ながら、そんなことを思ったのでした。
おわりに
もしご興味があれば、ぜひ手に取ってみてください。色は5色から選べます。
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いただいたサポートでボールペンの替え芯などを買いたいと思います。ここまで読んでいただき、どうもありがとうございました。