研修講師が新入社員へ伝えたい1つのこと
こんにちは。なかさんです。企業研修講師の仕事をしています。
毎年4月はたくさんの会社の新入社員研修を担当します。連日のように新入社員へエールを送っていると、私も初心にかえることができます。さらに、皆さんのエネルギーを吸い取って少し若返った気持ちにもなります。
研修では新入社員へ「仕事で大切な行動やスタンス」をお伝えし、仕事体験を通して身につけていただきます。研修を1~2日受講するとガラッと行動が変わり、若いって素敵だなと羨ましくなります。社会人として良いスタートを切ってほしい、心から願っています。
このように、行動やスタンスを整え、前向きで意欲を高めていく。その方の持ち味を最大限に引き出して、職場へ向かっていただくわけですが、研修講師として、いや先輩ビジネスパーソンとして、これから仕事をしていく新入社員へ伝えたいことがあります。それは・・
仕事とは何か
仕事とは何でしょうか?社会貢献、自己実現、お金を得る手段・・・人によって働く目的・意味は様々ですね。その目的や意味を達成するために、仕事とは何かを知っておくことをお勧めしたいです。仕事とはこれです。公式で表すことができます。この公式を覚えていますか?
仕事=力×距離
物理学における仕事とは、物体に加わる「力」と、物体が動いた「距離」の積によって定義される物理量です。ビジネスにあてはめれば、仕事とはどれだけ物事を動かしたかです。頑張って学んでも、物事のアイデアを思いついても、休日返上・残業して働いても、物事が動かなければ仕事をしていないことになります。
仕事の本質は動かすこと
以前、私はあるベンチャーで製品開発の仕事を担当していました。開発するために情報収集し、プロジェクト体制を考え、コスト計算をしたり、いつまでも「考えて」いました。そしていつまでも製品ができませんでした。ある日、社長から言われました。「仕事してないよ。堪忍袋が切れそうだ」と。この社長からの言葉が「仕事をする」とは何かを考えさせてくれました。社長の一言って強烈ですね。言われたときはショックで飯が喉を通りませんでしたが、原体験として刻まれました。
新入社員の皆さんには、物事を動かしてほしいと思っています。成功とか失敗は仕事した(動いた)証ですし、仕事した人にしか味わえない経験です。私はうまく仕事ができなかった。だからこそ、いまは研修を通して仕事の支援をしたいと思っています。
研修講師にとって仕事とは何か。研修をすることではありません。研修を受講した方々が職場で動けるようにすることです。新入社員の皆さんを応援しています。
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